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第七回 ヒント満載! フラワーアーティスト KAORUKOの世界に乾杯 

第七回  国と国をつなぐフラワーショー

【月刊HOTERES 2016年08月号】
2016年08月19日(金)
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 2010 年7 月には日本代表として上海万博に出演しました。日本産業館のステージにて日本の今を表現することがミッションでした。日本政府が掲げたテーマは“きれい、かわいい、気持ちいい”でした。その中で“かわいい”を選び、“ギャルかわいい”をフラワーデザインで表現したのです。モデルさんたちにも“ギャルかわいい”をイメージしたブーケを持っていただきました。現代のギャル向け超かわいいデザインと上品なKAORUKO デザインを融合させ、それまでのKAORUKOの路線と異なるラインは注目を浴びました。
 
 2011 年3 月、日本代表として台湾花博に出演した際には、東日本大震災に億単位の義援金をお送りいただいた台湾の方々に感謝の気持ちを込めて、日本の国旗に“ありがとう、感謝しています”の言葉を添えました。台湾からの義援金についてはさまざまな事情から報道規制がされ、日本では伝わりにくい状況でしたので、お花と言葉を添えて日本代表のフラワーアーティストとして感謝の気持ちを伝えたのです。そのほか、中国北京やイギリスなどでも国と国を結ぶ友好の絆としてのショーを開催してきました。
 
 よくあるフラワーデモンストレーションでは個々のアーティストの作品のお披露目する場として開催されています。もちろん、アーティストとして感性を披露することは素晴らしいことです。しかしそれ以上に、お花には目に見えない力があり、花を通して気持ちを伝えることや自分以外の気持ちを汲み取り表現することができるからこそ、人と人、国と国を越えてつなぐフラワーショーが不可欠だと思います。
 
 フラワーデザインにはもちろん基本的なラインはありますが、相手が共感できる色合いや、お国柄や相手を思うからこそ生まれるアイデアや感性、そして今を伝える特徴的なアレンジなど、そのときどきで変化させながら作り上げていくことが国際化の中でますます求められてくることでしょう。
 
 2020 年を前に年々外国人観光客が増えています。ホテルにも多くの外国人宿泊者が訪れています。飲食店にも多くの外国人が足を運んでいます。単に眠るとこと、食事をするところとして必要なものを提供するだけではなく、初めて出会うその一歩として“ようこそ”という気持ちを伝えられる花のデザインも必要となるでしょう。それが外国人に対する日本人らしいおもてなしだと思います。
 

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