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第228 回 北村剛史  新しい視点「ホテルの価値」向上理論 〜ホテルのシステム思考〜 

第228 回『予約から集客に関するレストラン運営視点』

【月刊HOTERES 2016年07月号】
2016年07月22日(金)
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Profile
北村剛史
Takeshi Kitamura
㈱ホテル格付研究所 代表取締役所長
㈱日本ホテルアプレイザル 取締役
不動産鑑定士、MAI( 米国不動産鑑定士 )
MRICS(英国王室認定チャータードサーベイヤーズ)
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である㈱日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事

 今回は、魅力的なレストラン運営とはどのようなものなのか、「予約から集客」に関連する運営視点を考えてみたいと思います。ホテル内レストランが提供できる価値には、顧客が有する「葛藤」に対する「解決」の提供およびそれらがシームレスにかつパーソナル・サービスとして提供されることでつながるシーンメイク機能や、レストランおよびホテルに明確なコンセプトがある場合には、顧客が多く来れば来るほど、客層の認知が向上する結果、価値が増殖する仕組みを持たせることができます。またレストランの空間は、コーディネートの自由度が高いことから、米国トリプルA が重視する「エッジの効いた最先端のデザイン性」の表現の場ともなります。また昨今では、顧客が有しているスマートフォンをそのまま利用し、多言語翻訳されたメニューを個々のスマートフォンで同期し、閲覧およびオーダーする機能を提供するサービスも見られるようになりました。それら機能は、単に顧客にとっての利便性の向上だけではなく、外国人顧客対応力の向上、メニュー内容に関するコミュニケーション力の向上にもつながるほか、同米国トリプルA が同じく重視する「エッジの効いた最先端の機能性」にも関連する内容と言えます。弊社が開発を進めている宿泊施設品質認証基準の中でも、4 スタークラスのホテルでは、「個人の社会的承認欲求」を充足するようなサービス、つまりパーソナル・サービスやシーンメイクの実現を重視していますので、積極的かつ誤解を生じさせない正確な情報提供は大変重要な調査項目として取り扱うことになります。また、高速インターネット環境がそれら機能を有していることを容易に周知することをも可能にしていますので、集客力向上にも貢献するはずです。

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