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第92 回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術 これからの人材育成 

第 92 回「仕事は評価されてこそ」

【月刊HOTERES 2016年04月号】
2016年04月15日(金)
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鈴木 忠美
〈すずき・ただみ〉
1969 年盛岡グランドホテル入社。レストラン課長、料飲企画部長、副総支配人を経て96 年総支配人就任(98 年同取締役)。在職中には専門学校 盛岡カレッジオブビジネスで講師を務める。2003年東北ホテル宴会場支配人協議会(東北B.M.C.)会長就任(5 期10 年)。05年ホテルシティプラザ北上入社。同取締役サービス部支配人、現在は山形県東村山市クアハウス碁点にて勤務しながら、料飲業務従事者の資質向上を目指し、教育研修会の企画・運営を行なう。

おもいやり
 最近いろいろなお店を利用してみて感じることは、勉強しているお店とそうでないお店の差がどんどん開き始めていることである。なぜそう感じるかと言うと、先日近くの大型スーパーに買い物に行ったときの話である。買おうとしている商品がなかなか見つけられないときはお店の店員に聞けば済む話なのに、私は時間に余裕があるときはあえて店員には聞かないで、できるだけ自分で探すように心掛けている。なぜならば、その方がいろいろな面で勉強材料になるのと、日ごろの運動不足を解消するためである。そんな中、食品売り場でこんな表示を見つけ、思わず足を止めて見入ってしまった。なんて書いてあったのかと言うと、胡麻が置いてあるコーナーにポップ形式で、「胡麻塩は8 番通路に置いてあります」と。ということで8 番通路に行ったら、今度は「胡麻は5 番通路にあります」と逆の案内が書いてあるのかなとわざわざ確かめに行くと、予想通りの表示が出ていた。だが本来買うほうにすれば胡麻と胡麻塩は隣同士で置いてくれた方が一見親切なようにも感じるが、商品の流れを考えたら胡麻塩はふりかけコーナーが正解で、なおかつ探す不便さを解消するためのこの表示こそがお客さまの心をとりこにしているのである。

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