経済産業省は、2015 年度の成長戦略を踏まえて、地域でのヘルスケアビジネス創出に向けた取り組みを加速させると昨年夏に発表した。この取り組みの柱の一つとして掲げられたのが、ビジネスアイデアの事業化を支援する「ヘルスケア・アクセラレーター」と称する人材を育成、集積、派遣すること。今回の当コーナーでは、ヘルスツーリズムの創出とも関連深いこの動きの概略を簡単に紹介する。
ヘルスケアビジネス創出のため
スロットルを開ける経産省
経済産業省は、2015 年度の成長戦略策定を踏まえ、地域でのヘルスケアビジネスの創出を加速化するべく、① 地域ニーズに密着したヘルスケアビジネスの芽作り(経産省がビジネス実証を支援)、② ヘルスケア・アクセラレーター・ビレッジを創設し、ビジネスアイデアの事業化を支援する人材「ヘルスケア・アクセラレーター」を育成、集積、派遣(経産省と㈱地域経済活性化支援機構(REVIC)が連携実施)、③ 人材育成プログラムを提供し、地域で活躍するアクセラレーターを新しく育成(経産省と事業構想大学院が連携実施)を行なうこと、そしてこれら三つの事業を一体的に推進することで、地域の先進的な取組を支援し、リスクマネーと一体的にビジネスサポートを行なう機能を地域横断で整備する方針を明らかにしている。
このような経産省の動きの中でキーワードとなるのが「ヘルスケア・アクセラレーター」だ。