1億総活躍社会と言われる背景には何があるのでしょうか。
正社員が60万人減っている一方、非正規社員の労働者は、180 万人増加と言われています。
私たちの飲食産業には特に欠かせない臨時雇用があります。全国でもこの雇用は増加し、引き合いとなっていることも隠せません。もともと、飲食産業では臨時が多く存在し、経費をまかなう要でもありました。過去30 年前は、アルバイト(臨時)でまかなう職種は少なかった。今では大手企業でさえアルバイトで補える職種を増加させ、臨時(パート・アルバイト・派遣・配ぜん人)など、正社員でなくても足りてしまう日本の情勢となっている状況です。
飲食産業では、配ぜん人を大量に投入し、現在でも同等の雇用にいたっていますが、この数年の間、配ぜん人となる人が急減少しています。
配ぜん人やアルバイトに聞きますと、主流であったホテルの配ぜん人をしなくても、異業種に仕事が多々あるといいます。ホテルはきつい、労働時間が長い、身だしなみや規律が多く、決して料金も高くはない、ほかのアルバイトに比べて楽しさがないと言います。確かに、以前は作法を身につける場として貴重な職場でありました。
第十一話
わが身を救う「人づくり」
第十一話 「雇用の創出」飲食業に欠かせない臨時の真相とは
【月刊HOTERES 2016年03月号】
2016年03月17日(木)