かつて観光地として魅力が乏しかった館山。取り立てた景勝地があるわけでもなく、宣伝も行き届かなかった。そのため開発も遅れ、人気旅館も少なく訪れる観光客も少なかった。
ところが最近では逆に残された自然が魅力的となり、訪れる人も多くなっている。しかも豊富な魚もあり、料理を売り物にした旅館が目立つようになった。房総半島は黒潮と親潮が混ざる地域で、特に太平洋に面した銚子では季節ごとに旬魚が大量に捕れ、東京湾に面した館山では豊富な種類の魚が一年を通して捕れる。館山の旅館はこうした地域特性を生かし、魚料理でお客さまの心をキャッチする動きが盛んとなった。今ではグルメ旅行者のリピーターが増えているという。
本誌 松沢良治
ニュースな話&人物クローズアップ 館山「花しぶき」の快進撃
【月刊HOTERES 2016年02月号】
2016年02月26日(金)