ひと昔と今を比較しますと、人も物も随分進化してきました。
私たちが携わる飲食業界では、肉、魚、米、野菜、フルーツ、デザート、飲み物などなど、飲食業だけでも限りないほど進化してきました。科学的な進化もさることながら、携わる人の考えも真摯に施されています。また人の味覚も世に登場する食物と相成って、新しい味を求めているようです。
肉類を例えてみますと、以前は主に量産を考えていた時代がありました。現在は牛豚にしても良質を試みる素材作りに力を入れ、それぞれ育て方はちがっても追求は限りなく続いています。そのため世界に認められるブランドは日本が発信していると言っても過言ではないでしょう。
野菜は現状のものから掘り起こして、改良された野菜は糖度を上げ旨みや形、大きさ、色和えを変えてきました。一つの野菜を改良するにも相当の労力があるはずです。デザート作りにしても、他者と同じことをやっていても認めてもらえません。限りない努力があって素晴らしいデザートに華を咲かせるといえます。
第十話
わが身を救う人づくり
第十話 人材は自ら掘り起こすもの 集めるものではない
【月刊HOTERES 2016年01月号】
2016年02月19日(金)