このホテルはSamuel Sarphati という医師で都市計画技師がオランダの誇りとして心血を注いで建てたものである。館内には彼の功績を称えて銅像が鎮座している。
約55㎡の広さを持つ「Executive Suite River View」のリビングルーム。アムステル川に面した気品ある部屋で、 趣味の良いアンティーク家具が効果的に配されている
コーナーに配置されたエレガントなベッドルーム
アムステルホテルは24 のスイートと55 のエクゼクティブ客室を合わせ、僅わずか79 室という贅沢な客室構成である。筆者にアサインされた部屋は約55㎡の広さを持つアムステル川に面した「Executive Suite River View」で、 趣味の良いアンティーク家具が効果的に配されている。レストランは充実しており、シュラン2ツ星(現1ツ星)を持つ「LaRive」は格調高いメインダイニングで正統派のフランス料理を堪能できる。隣接する「Amstel Brasserie」は、カジュアルスタイルのブラッスリーだ。「Amstel Lounge」は華やかな雰囲気に包まれたラウンジで、地元のセレブでにぎわっている。スパ施設「The Health & Fitness Club」にはジム、トリートメント、サウナなどのほか、アムステル川に面して本格的スイミングプールも完備している。
アムステルホテルは決して大規模ホテルではないが、「鏡の間」など壮麗なボールルームをいくつも擁しており、かつての宮殿ホテルの面影をしのばせてくれる。また、客室へと続く気品ある廊下は幅がかなり広いことに驚く。これはイブニングドレスを着た貴婦人たちがそぞろ歩いても、ドレスの裾が壁に当たらないよう配慮されたと言われる。昔日の栄光がいたる所で感じられる珠玉のホテルと言える。
クラシカルなライティングデスク
スパ施設「The Health & Fitness Club」内にあるアムステル川に面したスイミングプール