2015 年6 月1 日より、「特別安全衛生計画策定の義務化」が制定された。俗に言う「ブラック企業」を厚生労働省が認定するとその企業は事業が継続できなくなるもの。と同時に、ブラックではない証しとして「優良企業」というお墨付きの認定を受けることで、企業としての差別化を図るとしている。500 法人2000 事業場以上の労務管理支援実績のある、一般社団法人クオリティ・オブ・ライフ創造支援研究所森田 司理事長が、ホテル、レストランといったサービス業を中心に、数々の事例を含めつつ、「優良企業を目指すことで経営改善につなげていく」考え方、手法などを伝えていく。
今月は「既存の資産従業員を失わない」をテーマに安全衛生活動の在り方を考えて行きます。
資産従業員を失いたくないのであれば、資産従業員の声(退職理由・休みの理由)に耳を傾ける必要があります。資産従業員の退職理由のダントツ1 位は〈職場の人間関係〉であることはご存じですね。次に〈評価の在り方〉、そして、〈やりがいや生きがい〉と続きます。しかし、これらは客観的数値化により比較ができるものではありません。だから〈お金〉〈時間〉〈休み〉という客観的数値化により比較ができるものを表向きの退職理由とするのです。