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第200回 連載 新しい視点 「ホテルの価値」向上理論 〜ホテルのシステム思考〜

第200 回 『ホテルの賃貸借契約条件(海外で見られる賃貸条件)』

【月刊HOTERES 2015年12月号】
2015年12月18日(金)
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 海外で見られるホテルの賃貸借契約条件は、日本で見られるホテルの賃貸借条件と異なるのでしょうか。以下では、日本のホテル賃貸借契約条件の特性を把握するため、参考までに海外で見られるホテル賃貸借契約条件を整理してみたいと思います(以下の賃貸事例についてはその詳細条件は不明であり、あくまで参考事例であること、またそれがすべてそれぞれの国の一般的傾向を示すわけではないことにご留意)。
 
 インドはデリー市街地に所在する客室規模で約200 室前後のバジェット型ホテルの賃貸事例では、FFE 投資はテナント負担であり、総収入の8.0%前後を歩合賃料とするものが見られます。また、契約期間は約20 年前後であり、30 年まで期間保証するという内容でした。その他ムンバイ市街地所在の客室規模約300 室であるラグジュアリーホテルでは、総収入の20.0%前後での歩合賃料という賃貸事例も見られます。
 
 イギリスでは、固定賃料による賃貸条件が多いようです。固定された保証賃料とは別途に一定の目標バーとして利払い・税引き・償却前利益(以下、EBITDA)に対し設けられており、当該バーを超える収支実績を出した場合には当該超過EBITDA の50.0%から80.0%を追加支払賃料として支払うというものが見られます。契約期間については非常に長く設定される傾向があるようで、確認できた代表的な賃貸条件でも保証期間が80 年から150 年と長期に及んでいました。

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