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2025年1月号 観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル 《いわき市編》

観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル 《いわき市編》

【月刊HOTERES 2025年01月号】
2025年01月10日(金)
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今回は福島県の中心都市の一つ、いわき市を取り上げる。福島県は県庁所在地である福島市、郡山市、いわき市の3 都市からなる多極構造にあり、その3都市の都市・観光ポテンシャルを比較して見ていきたい。福島市のマーケットと福島県のマクロマーケットについては福島市編を、郡山市のマーケットについては郡山市編を参照していただきたい。

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1. マーケットポテンシャル
福島県は県庁所在地である福島市への人口一極集中構造ではなく、福島市、郡山市、いわき市の3 市が中心都市となる多極構造となっている。いわき市は県南部の沿岸部に位置する中心都市であり、南は茨城県に接し、県内で関東から元も近い都市となっている。いわき市の人口は31 万0890 人(2023年1月1日現在) で、福島県全体の17.1%のシェアを占めている。県庁所在地である福島市の人口は27 万744 人であり、それを大きく上回っている。県内では郡山市が最も多い人口規模となっており、31 万7486 人を有している。いわき市はそれに次ぐ県内2 位の人口規模である。(図表1)

過去5 年間の増加率(23 年/ 18 年)は▲ 5.0%と減少トレンドになっている。福島市は▲ 3.8%、郡山市は▲ 2.5%であり、いわき市は他の中心都市と比較してマイナス幅が大きくなっている。中心3都市の中では郡山市が最もマイナス幅が小さい。いわき市の年齢構造を見ると、若年人口比率は16.1%。適齢期人口比率は18.5%で、共に全国値(16.7%、20.9%)をやや下回っている。中心3 都市の中では郡山市が若年人口比率、適齢期人口比率ともに全国値を上回っている。福島市はいわき市とほぼ同じ状況だが適齢期人口比率がやや高い。(図表2)

いわき市の高齢者比率は31.5%で、全国値(28.7%)を上回る。3 都市の中では郡山市が全国値を下回っており、比較的高齢化が緩やかである。福島市はいわき市をやや下回っているものの、ほぼ同レベルの高齢化状況と言える。

中心3 都市のビジネス集積の状況を見ると、郡山市に最も多くの事業所が集積しており、それに次いでいわき市に集積している。いずれも5 年間(21 年/ 16 年)で4.8%の増加が見られる。福島市は県庁所在地ではあるが、これら2 都市より事業所集積が小さく、増減状況も横ばいである。(図表3)

将来推計人口をみると、福島市、郡山市、浜通り地域はすでに減少フェーズに突入している。最新の将来推計人口ではいわき市単体の推計でなく、いわき市を含む13 市町村からなる浜通り地域で推計している。浜通り地域は2050 年頃には2020年ベースから約32%程度減少すると推計されている。福島市は約26%、郡山市は約22%減少する。(図表4)

いわき市は明治時代から常磐炭鉱によって炭鉱業の都市として栄えた経緯がある。その後、茨城県北部の都市と共に常磐工業地帯を形成した。炭鉱業は衰退したが、関東に近い立地を活かし、東北最大級の工業都市として発展している。そのため、県庁所在地である福島市と並ぶ人口ポテンシャルを有するが、成長性はより鈍化している。県内では内陸に位置する郡山市の求心力が高まっており、人口ポテンシャルも他の2 都市より高くなっている。

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