Hotels.comは9月11日、毎年恒例の調査となる「Hotel Room Innsights~ホテルに関する国際調査」の結果発表をした。
同調査は世界15地域の400軒以上の同社提携ホテルの回答をまとめたものであり、ゲストの珍しい忘れ物、ルームサービスでのリクエスト、近年の旅行者に合わせたサービスなどについてまとめたもの。
世界のホテルの35%がある(「いつもある」「よくある」「たまにある」の合計)と回答した「よくある忘れ物ランキング」では、1位「充電器やモバイルバッテリー」(72%)、2位「汚れた洗濯物」(36%)、3位「アダプター」(33%)、4位「洗面道具や化粧品」(30%)、5位「下着」(14%)の結果となった。
関連して「今までにあった変わった忘れ物」は以下が挙げられた。
●高級ブランドの腕時計やバック、約9億円の時計
●鳥やトカゲなどのペット
●両足のギプス、大量の入れ歯
●炊飯器、車のタイヤ、ブレンダー、建設用パイプなど
一方、必要なものを旅行に持ってくるのを忘れてしまうゲスト向けに、世界のホテルでは柔軟に対応しているケースがある。
「キンプトン ヴロ ビーチ ホテル & スパ IHG ホテル」(アメリカ)では忘れ物をした際に、足りないものをホテル側が用意するプログラムを導入。忘れ物でなくても現地の人気ブランドのサングラスやハンドバッグなどのアクセサリーを検索し、レンタル可能であること。
「ルームサービスでのリクエスト」に関連して、W大阪(大阪市)では客室に「いつでも、どんなことでも」ボタンを設置し、時間と内容を問わずゲストの要望に向き合っている。
同調査において世界のホテルでは以下などの風変わりなリクエストがあったと述べる。
●子どものために、水道水ではなくミネラルウォーターをバスタブに張ってほしい
●ペットのために、グルテン・乳成分フリーなどのアレルギー対応メニューを作ってほしい
●フレッシュなヤギのミルクを届けてほしい
●2キロのバナナを用意してほしい
●自分のリクエストが読まれたことを確認するため、スタッフとハイタッチをしたい
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp