パネリストは左より、帝国ホテル 東京の細田氏、 The Okura Tokyoの阿井氏、パレスホテル東京の端谷 氏、富士屋ホテルの中澤氏
一般社団法人日本ホテル協会は、「Hotel-Women Forum 2024」を2024年2月13日、TFTビルにて開催した。同企画は第16回目となる。参加者はホテル業従事者(男女)が大半で、中には同業界に関心を寄せる学生の姿もあった。
第一部では、サウナトータルプロデューサーの笹野美紀恵氏による講演「ウェルネスを意識する理由」が行なわれた。静岡県で実家のサウナ事業(サウナしきじ)を展開する笹野氏によると、近年のサウナのトレンドは女性ニーズの高まりと共に変容しており、現在ではフィットネスやリラクゼーションの一環として認識されつつあるなど、新たな収益を生む施設も出てきていると解説。客層が替わることでマーケットが進化・拡大した好例でもあるが、ブームをどのように捉え自社に展開するのかといった視点(=気づき)を持てたことが、展開力につながったとした。
第二部では、ホテルの第一線で活躍するパネリストによるワークショップを開催。モデレーターに阿部マリ子氏(Spice up Weddings 代表・実践女子大学短期大学部非常勤講師)を据え、4人のパネリスト(帝国ホテル 東京 レストラン部 マーケティング課長 細田晴江氏、The Okura Tokyo 料飲部宴会サービス課 アシスタントマネージャー 阿井希美氏、パレスホテル東京 宿泊部コンシェルジュ課 アシスタントチーフコンシェルジュ 端谷 舞氏、富士屋ホテル 営業部 フロントサービス アシスタントマネージャー 中澤 百合子氏)による実体験に基づいたエピソードを交えながら、ホテル業界で働く中で得られた「気づき」の共有を展開した。
今回は「work in life」という視点のもと、これまでのキャリア形成について語られた。近年は男性の育休取得も権利として推進されているものの、女性特有のライフステージとキャリアに関する悩みは尽きない。それらの解消経緯ほか、ホテルでの業務が多岐にわたっていることも幸いし、さまざまな時期を乗り越えながら働き続けることができる現状も明らかにした。また、第三部では、受講者同士が3~4名のグループになり、同様のテーマで個々のこれまでを振り返りながら発表しあうワークショップも展開。それぞれの「work in life」を見つめ直す機会となった。
https://www.j-hotel.or.jp/