「CIRPAS」店舗内観。白金台の閑静な住宅街の一角にある店舗は、大人の贅沢な隠れ家だ
本稿と次稿では、「月刊HOTERES 2024年2月号」で掲載するF&B特集外食産業編でインタビューにご登場いただいた2社の“注目レストラン”について紹介する。
1店舗目はトランジットジェネラルオフィスが、同社のネクストステージ(※詳細は本誌参照)において力を入れていくという“スペシャリストのジェネラル集団”という戦略において、シグネチャーな取り組みともいえる“ミシュランガイド東京2024”においてセレクテッドレストランに選出された白金台の「CIRPAS」について紹介する。
パリの「ドミニク・ブシェ」での修業後、帰国。「ピエール・ガニェール」肉部門シェフを経て、「ドミニク・ブシェトーキョー」スーシェフ、「レ・コパン ドゥ ドミニク ・ブシェ」のシェフを経験後、独立。人気YouTuber、“George ジョージ”としても活躍中の吉田能氏
同社が白金台の住宅街で展開する8席のカウンター席と1つの個室で構成される「CIRPAS」は、ガストロノミーシェフでありつつ、人気YouTuberでもある吉田能氏とタッグを組んだファインダイニングだ。
同店での時間は基本オープンキッチンで展開される劇場型の調理光景と共に展開される。吉田氏を筆頭に、各スタッフが真摯に仕事をする姿にそれぞれのプレートへの期待値が高まり、各プレートなかなか心憎い体験を演出してくれる。素材と向き合う吉田氏の姿勢には、いい意味で黒子に徹していて、料理に向き合う姿勢がすがすがしい。
その光景に触れ、これまで数多の“時代の寵児”とコラボしてきた同社が推進しようとしている“新たなトランジットジェネラルオフィス”のパートナーとして吉田氏を選んだ理由が解った気がした。
同店は、“平成、令和のTOKYOカルチャー”を牽引してきた同社がこれからの時代を見越して作ったレストランだ。ガストロノミーにおける店舗展開も含め、今後更なるスペシャリストたちと組むことで、“スペシャリスト集団のジェネラルオフィス”を創生していくという戦略における急先鋒ともいえる店舗であり、新たに提案するガストロノミーの姿でもある。
トランジットジェネラルオフィスが新たな価値観を有する時代に何を目指しているのか? ぜひとも足を運び、そのエスプリに触れてみてもらいたい。
「CIRPAS」
https://cirpas.tokyo/
https://www.instagram.com/cirpas.tokyo/
担当:毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp