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2023年12月15-22日号 トップインタビュー ザ・リッツ・カールトン福岡 総支配人ラドゥ・チェルニア 氏

トップインタビュー ザ・リッツ・カールトン福岡 総支配人ラドゥ・チェルニア 氏

【月刊HOTERES 2023年12月号】
2023年12月21日(木)
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---- 2023年 6月 21日に開業し半年が経ちました。現在までの営業状況と新たな課題をお聞かせください。

 宿泊については、想定の目標と比較しても好調と言えるでしょう。また料飲施設も好調で、特にランチやカフェの利用が活況です。福岡は国内でも有数のMICE開催数を誇り、市もMICEの誘致に注力しています。ブライダルについてはこれまで九州には少なかった高い質とサービスを求められている事を感じており、自分たちの強みを武器に積極的に営業を展開しています。また営業プロモーションにおいては、ラグジュアリー・コンソーシアムといった海外セールスにも力をいれています。
 
 海外富裕層の取り込みについては福岡県や市でも同様にとらえていて、先の ILTM Cannes(12月4~7日開催@仏・カンヌ)に私も福岡県と市と一緒に参加し、日本の西南に位置する九州というデスティネーションの魅力を訴求してきました。思いの外、まだ海外では周知されていない「日本の九州」を実感しつつ、プロモーションの重要性と、その結果、飛躍的な成長を遂げるであろうことを強く感じています。
 
 また福岡という土地は、今後、国外需要を見据えた再開発が活況で、福岡への進出を表明している企業も増えているため、成長が見込める都市でもあります。市民の多くはとても親しみやすく他者を受け入れる気質も感じます。新旧、内外の文化が交差する活発なこの都市は、未知数の可能性を秘めていると日々感じています。 

----日本の九州として世界にアプローチすべき部分があるとのことですが、今回、デスティネーションホテルとして厳選した九州産の豊富な食材や飲料についてもお聞かせください。

 日本へ渡航したいニーズは世界中で大変高まっていますが、九州に関しては一部温泉地を除いてはその土地の魅力がほとんど知られていないのが実情です。例えば福岡をとってみても、中心地から車で 15分ほど離れただけで、日本の原風景に触れられます。さらに博多織や籃胎漆器や上野焼、小石原焼などの伝統工芸品や、福岡城、太宰府天満宮といった歴史的名所の数々はもっと知られるべき魅力と感じています。
 
 食材の視点で見ても、温暖な自然で育まれた豊富な食材にあふれているのはもちろん、ソウルフードの「めんたいこ」も各社で展開されていて味比べもできますし、福岡を象徴する屋台などの食体験も訪れる目的になると思います。日本酒や焼酎など酒処として知られる九州ですが、個人的にはクラフトビール(Fukuoka Craft Brewing)やクラフトジン(西吉田酒造)など素晴らしい酒類を作る生産者との出会いもありました。地元のさまざまな宝(魅力)を発信する場としてザ・リッツ・カールトン福岡の存在意義を高めていきたいと思います。 

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