KANAYA RESORT HAKONE フード&ビバレッジ スーパーバイザー 小林歩(あゆみ)さん
学生時代に、KANAYA RESORT HAKONEでアルバイト。いったんブライダル企業に就職したものの、アルバイト時代の楽しい思い出が忘れられず、転職し2年前に入社。「当グループは、若いスタッフが多く、仕事も若いうちから任せてくれるので非常にやりがいがあって楽しいです。将来的にソムリエになりたいので、現在はワインの知識の習得に努めています。都内に住んでいましたが、箱根事業所ではアパートを借り上げ社宅として用意してくれているので、家賃が安くプライベートもより充実しています」と話す、 フード&ビバレッジ スーパーバイザーの小林歩さん。
金谷ホテル観光株式会社 / 株式会社KANAYA RESORTS 代表取締役社長 金谷譲児氏
日本最古のリゾートホテルをルーツに持つ、金谷ホテル観光グループは、鬼怒川の渓谷を一望する高級老舗旅館「鬼怒川金谷ホテル」(栃木県日光市)、人に優しいおもてなしで心をつなぐ結旅の宿「鬼怒川温泉ホテル」(栃木県日光市)、森の静寂に抱かれる14室のみのプライベートリゾート「KANAYA RESORT HAKONE」(神奈川県箱根町)、緑豊かな那須高原に佇む、森のアクティビティリゾート「THE KEY HIGHLAND NASU」(栃木県那須町)の4つの宿泊施設に加え、モダンジャパニーズレストラン「平河町かなや」(東京都麹町)、鬼怒川温泉駅前に昨年オープンした焼菓子のギフトショップとカフェスペースを併設の「金谷菓子本舗」、恵比寿に本店をかまえるショコラトリー「JOHN KANAYA」、また千葉県南房総市に日本初のプライベートサーキットとして本年7月にオープンした「THE MAGARIGAWA CULB」の運営受託等、幅広く事業を展開している。そんな金谷ホテル観光グループが求めるのは、どのような人材なのだろうか。代表取締役社長の金谷譲児氏にコロナ禍を超えたこれからの方針と、新しい時代に向かうために必要な「人の力」についてインタビューした。
コロナ禍の急激な低調から回復。施設の価値向上、箱根と那須の好調を受け
業績は回復基調に
——コロナ禍の影響を受けてきた、ここ数年の業績の推移を教えてください。
コロナ禍が始まった2019年4月、5月は、それまで年間約23億円の売上があった160室と規模の大き目な「鬼怒川温泉ホテル」の売上が激減し、その後もコロナ禍が続く中、緊急事態宣言の発令や自粛等の影響を受け、売上が以前の半分以下で推移する状況となってしまいました。2022年コロナ禍もやっと落ち着きだし、ようやく年間売上が約17億円まで持ち直し、2023年の夏は予算並みで推移するところまで回復してきました。今年度はコロナ禍以前の売上に近いところまで、達成できると見込んでいます。
そこで今後の旅行需要回復を念頭に2022年には、お客様にさらにご満足いただけるよう、高付加価値補助金を活用して、「鬼怒川金谷ホテル」の4つの客室を露天風呂付の新和洋室へ、そして2階の広い宴会場を鉄板焼メインとした懐石料理をご提供するレストランへと3カ月かけ改修しました。その期間、鬼怒川金谷ホテルの売上は止まりましたが、箱根や那須の施設の売上が好調でしたので、グループ全体の業績としては良い方向で進んでおりました。
——さまざまな面で値上げが起こっていますが、ホテルの運営にどのような影響を与えていますか。
さまざまなものの価格高騰は運営に大きく影響しています。特に電気料金は影響が大きく、お客様お一人当たりの電気代も5割増のような状況で、経費を圧迫しています。
この様に、さまざまなコストがかなり上昇していることから、販売価格を段階的に上げ、値上げ分を吸収しています。しかし、ただ値上げをするということでは、お客様の満足度は下がってしまいますので、販売価格が上がっても、いらっしゃっていただいたお客様に、ご満足していただけるよう、いろいろな点で、付加価値を上げるよう努めています。先ほどの改装もその一つですが、例えばブッフェで夕朝食をご提供している「鬼怒川温泉ホテル」や「THE KEY HIGHLAND NASU」はお客様当たりの原価を500円以上上げ、食材等の高騰分を吸収しつつも、以前よりクオリティの高いものを提供するなどを実施しています。
コロナ禍が収束し、国内旅行気運が高まり、インバウンドの復活が期待できるこれからは、宿泊業として、とても大切な人材の確保と育成に注力したいと思います。
共感型の人、面倒見のいい人が一生懸命に
仕事に取り組む現場の最前線を創りたい
——スタッフの平均年齢と採用のポイントを教えてください。
弊グループ社員の平均年齢は35歳~36歳で、特にオペレーションは20代が多くなっています。通常、旅館ですとこれよりも10歳ほど高くなるかと思います。
採用のポイントということですが、私どもは「共感型の人であること」を重視しており、その中でもマネージメント層については「面倒見のいい人」であることを求めています。現場で働くスタッフ同士の関係性を上手く構築しながら、バランスが取れるセンスを持つ人材はとても貴重です。
弊社にはブランディングができる人材、料理のクオリティを維持できる人材、営業戦略を立てられる人材などがおりますが、サービス業として、さらにお客様にご満足いただくためにも、現場の最前線でスタッフをまとめ、的確な指示を出せる人材の強化が非常に大切な課題だと考えております。
私どもはホテル・旅館業ですから、現場で働くスタッフはサービスのプロであって欲しいのはもちろんですが、しかしそれよりも一生懸命に仕事に取り組む姿勢を求めています。良くゴルフのキャディに例えるのですが、一流コースでラインを完璧に読めるようなプロのキャディさんよりも、一生懸命走ってボールを探してくれるキャディさんの方が心に刺さると思いませんか。それと同じ見方をしています。
実際に会社を選ぶ時に心配な事の一つは、その会社の組織だと思うのですが、私ども金谷ホテル観光グループは、フラットに近い形と言えます。要するに縦長の組織と言うよりは横長の組織になっていますので、風通しの良い環境で、仕事に取り組んでいただけるはずです。また、次に入社してからの心配事は配属ではないでしょうか。基本的に、人は自分がやってみたい仕事をした方が、モチベーションも上がり、一生懸命に打ち込めることは確かです。もちろん適正や人員バランスがありますから、全て希望通りとはいかないものの、ご本人の希望を優先することを私たちは心掛けています。たとえ入社当初は希望した部署に配属されなかったとしても、2年後、3年後に希望が叶うケースが多々ありますので、安心して入社していただきたいと思います。
新卒面接でお話しをうかがっていると、同業他社も受けていらっしゃる方が多々いらっしゃいますが、弊グループでは宿泊業のみならず、レストランや食品など幅広く事業展開している点において、選択肢も多く、その点は弊グループの強みだと思っています。
——金谷ホテル観光が描く今後のビジョンを教えてください。
金谷ホテル観光グループは2031年に創業100周年を迎えます。中長期的なビジョンとしては、2031年に向かって「100年企業」をキーワードに掲げて取り組みを進めています。
「100年企業」になるために宿泊業としての発展はもちろんのこと、それだけに収まることなく、すでに事業展開している食品事業も含め、さらに多様なカテゴリーへと展開を広げ、ライフスタイルをトータルに提案できる企業として成長していきたいと考えています。このような大きなビジョンという目標に向かって一緒に歩んでもらえる人材を採用し、共に育っていきたいのです。やる気に溢れた方々に入社していただける日を楽しみにしています。
OUR MISSION
私たちの約束1.おもてなしを高める
歴史が培ったおもてなしの心と、脈々と受け継がれたパイオニア精神で、いつの時代であっても、お客様が最高の笑顔になっていただける本物のおもてなしを追求し、地域社会の発展のために邁進します。
私たちの約束2.従業員を輝かせる
私たちは、ホテル旅館業の枠を突き抜け、日々成長し進化していく組織を目指しています。そためには、従業員一人一人の個性を発揮できるよう、全社一丸となって働き方改革に取り組んでいます。
私たちの約束3.100年企業を目指す
新しい生活様式が叫ばれる今、「伝統を守るだけでは進化がない、伝統なき革新には重みが足りない」をモットーに、ホテル旅館業だけにとどまらずECサイトでの物販事業や宿泊関連のコンサルティング事業などにも力を注ぎ、力強い企業となるよう一歩ずつ挑戦してまいります。
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◆ 会社情報 金谷ホテル観光株式会社
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