会員制ホテルと美術館が融合した形は日本において類を見ない新たな挑戦
----美術館と融合したアートギャラリーリゾートであるサンクチュアリコート高山の施設の特徴を教えてください。
「聖域の王宮」の意味を持つサンクチュアリコートの一番の特徴は、旅の目的がホテルでの滞在である点です。ディスティネーションホテルとしてここでしか味わえない体験をしてもらい、独自の価値観を感じていただくスタイルを極めていきたいと考えています。そして会員制のホテルと美術館が融合した施設はおそらく日本では類を見ない形だと思いますから、アートギャラリーが最大の目玉と言えるでしょう。
愛犬とともに過ごすことのできるドギールームを 17室持っていることも、今の時代にマッチした特徴として訴求できます。
「人を大切に」をモットーにしながら働くスタッフを幸せにする働き方を推進
----サンクチュアリコ―ト高山は、何名のスタッフで運営する予定ですか。
開業準備の段階で想定しているのは、正社員・非正社員を合計して約200名です。私たちのホテルは会員制なのでより手厚いサービスの提供が求められることから、スタッフの人数自体も充実させる必要があります。例えばお客さまから聞かれたらその場所まで必ず案内する、客室まで 100%エスコートするといったオペレーションの必要性も踏まえた人員配置を行っていかなければなりません。
私は「人を大切にする」をモットーにしています。お客さまはもちろんのこと、地域の皆さま、ビジネスパートナーの方々、そしてホテルで働くスタッフも含めて大切にしていかなければならないと肝に銘じているのです。
スタッフを大切にするためには、働き方改革を進めることが求められると考えています。サンクチュアリコート高山では、オン/オフのメリハリを無理なく付けられるシフトの体制を整えていこうとしています。スペシャリストではなく、1人で複数の役割を果たすことのできるゼネラリストの育成が求められるでしょう。
スタッフが無理なくスムーズに働けるように、サンクチュアリコート高山の建物は素晴らしい造りを実現してもらいました。日本料理、イタリア料理のレストラン同士は隣り合っていて、内側でつながったセントラルキッチンによって効率よく動くことができます。さらにコンベンションホールも目の前にあるなど、コンパクトにまとめられたレイアウトになっています。
また、リゾートトラストでは年間休日を 120日に設定しています。上場しているホテルで、これだけ休日を充実させているところはほとんどありません。単純計算で延べ月 10日の休日があり、指定有給日を加えると年間 125日の休日が設定されています。
働く人が苦しんでいては、良質なサービスを提供することはできませんから、サービス、キッチンともに効率的な人員配置を組んでいきます。働く人が幸せであってはじめてお客さまを幸せにすることができると信じて、ウェルビーイングなプロジェクトを推進していきます。