テーマパークで感じた非日常的な体験がホテルでも続くイメージづくりに注力
----ホテル ユニバーサル ポート&ヴィータは、どのような施設ですか。
ホテルユニバーサルポートとヴィータの 2館合計で 1028の客室を有しています。USJのオフィシャルホテル 8施設で計 4000室余りありますので、その内の約4分の1を私たちORIX HOTELS & RESORTS(オリックス・ホテルマネジメント(株))が運営していることになります。
港に面しているホテルユニバーサルポート、ヴィータのコンセプトは「楽しさいっぱいの世界へつながる、港でありたい。」です。2025年に開催予定の大阪万博に向けてこの港の可能性があらためて注目されるようになり、これまで交通アクセスの面でハンデだった部分が逆にメリットに入れ替わるタイミングがやってくると期待しています。その意味では将来にわたって、とても楽しみなロケーションだと思っています。
メインの客層はお子さま連れのファミリー、20代の女性グループが大半を占めています。
----付帯施設についても教えてください。
先に開業したポートには、さまざまな付帯施設が揃っています。レストランは 2店舗有していて、メインとなるのは「ポートダイニングリコリコ」です。USJを訪れる宿泊のお客さまにとって朝食は特に大切な要素になるのはもちろんですが、加えてリコリコではディナーにも注力し、クリスマスや正月などにも多くのご利用をいただいています。
さらにポートにはラウンジ、カフェ、ショップがラインアップされていますので、朝食の後にカフェでのランチ、ラウンジでのティータイムを楽しんでいただくなど、さまざまなシーンにお応えすることができます。
またテナントとして「ベイシャルムエステ&リラクゼーション大阪桜島店」に入居いただき、セラピストを客室に派遣し施術するサービスも提供しています。
ヴィータはもともと団体客の取り込みを前提にスタートしたので、レストランは「ヴィータダイニングソリスグラーティア」の 1店舗で、個人と団体のお客さまのゾーンを分けて 1カ所でオペレーションできる効率のいい形で展開しています。
ポートは「水」を、ヴィータは「太陽」をテーマにしており、キーカラーはポートが青、ヴィータがオレンジです。ヴィータの方がフレッシュな印象を感じていただける光を採り入れた明るいイメージで、若い方々に好まれる打ち出し方をしています。
また、USJと連携し、ミニオン・パークのミニオンをモチーフとしたロビー装飾、コラボレーションルームを展開するなど、テーマパークとホテルを切り分けるのではなく、テーマパークで感じられた非日常的な体験がホテルに行ってもそのまま途切れることなく続くイメージづくりに力を入れています。この部分に関してはお客さまアンケートでも高い評価をいただいており、私たちの強みの一つになっていると思います。