----まずはクラブメッドの特長から教えてください。

ハーディング クラブメッドは、オリンピックの水球の選手だったジェラール・ブリッツが、1950年にフランスで創業したリゾート会社です。一番の特長は、料金に宿泊費や飲食はもちろん、多彩なアクティビティも含まれる「オールインクルーシブ」というスタイルでしょう。

世代に応じたサービスを提供していて、中でもキッズクラブは大変好評です。子どもだけでも安心して思いきり遊ばせられるうえ、親は子育てから開放されてリラックスした休日が過ごせるでしょう。もちろんキッズクラブも料金に含まれています。

創業から 72年続くこの独自のスタイルが、他のリゾートと大きな差別化のポイントではないでしょうか。特に子連れのファミリーやアクティブな若いカップルに人気です。日本での認知はまだまだですが、世界では大きなトレンドとして、同業他社が注目し始めています。私たちは現在、モルディブなどのビーチリゾートやアルプスのスキーリゾートをはじめ、世界に 75のリゾートを展開していますが、この数年で世界各地で更なる新規リゾートのオープンを予定しています。

----クラブメッドで働く人を「G.O（ジーオー）」と呼ぶそうですが、ホテリエとの違いは何ですか？

ハーディング 「G.O」とはジェントル・オーガナイザーの略で、全世界で2万 3000人の G.Oが働いています。世界中に雇用担当者がいて、国籍は100カ国を超えるため、お客さまにインターナショナルな経験を提供できるのも特長です。
日本のリゾートでは、通常、スタッフは日本人が大半で外国人はわずかだと思います。しかし、クラブメッドでは外国人のスタッフが多く働いています。だからこそ、外国の人や文化に気軽に触れ合うことができます。国内のリゾートでも海外旅行のような体験が味わえますし、子どもたちも G.Oとの交流と通してさまざまな世界や言語、異文化を体感することができます。

国際色豊かである一方、世界のクラブメッドにお客様の母国語を話す G.Oがいるのもポイント。ふるさとへ戻ったような安心感があり、子ども連れのファミリーも、安心して海外のリゾートで過ごせます。G.Oは受付やレストラン、ゲレンデなどリゾート内のあらゆる場所で、さまざまなサービスと心地よい空間を提供しています。クラブメッドで働いているスタッフは、リゾート勤務の新人もオフィスで働く社長もみんながG.O。もちろん私も G.Oです。

クラブメッドで体験できるホリデイは、一般的なリゾートやホテルとは大きく異なります。クラブメッドに滞在し帰る時、お客さまがどんな気持ちになれるかを重視しているからです。そのことを私たちは「クラブメッド・スピリッツ」と呼び、G.Oが一丸となってその命を吹き込んでいます。そして、お客さまとの交流を深めることで、お客さまの大切な思い出を一緒に作っています。

G.Oはクラブメッドにとって最強の武器であり、秘伝のソースのようなもの。私たちとお客さまを結びつけてくれる大事な存在です。