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第7回 健康がKeyword レジャー・宿泊業界の新たな地平

第7 回 「スパ&ウエルネス ジャパン」2015 にみる スパと“Wellness”の接近と融合の流れ

【月刊HOTERES 2015年11月号】
2015年11月06日(金)
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多くのホテルがスパを導入している。投資に見合う収益性の確保は容易ではないが、それでも全世界的にセルフメディケーション的な健康志向が広がっていることもあり、宿泊部門を支える収益の柱としての可能性に期待感が高まりつつあることも事実だ。そして、国内スパのキーパーソンはこぞって「“Wellnessとの接近と融合がこれからの国際的な流れ」との趣旨の発言をしている。9 月に開催された「スパ&ウエルネス ジャパン」2015で開かれた「クリスタルアワード2015」の傾向などを参考に今回はスパと“Wellnessの融合について考察する。
取材・記事:本誌 松戸敏朗

 

キーワードは“Wellness
 
 スパ業界のこれからについて、業界のリーダーを取材すると「間違いなく“Wellness” 的価値観との融合が進む」との趣旨の発言がとても目立つ。ここでいう“Wellness” とは「病気の予防を前提に、医学的・健康科学的根拠に基づいた健康の維持・増進に必要な生活習慣を自らの意志で獲得しようとする考え方」とでも表現すべき概念だ。第6 回「スパ&ウエルネス ジャパン」2015 で開催された「クリスタルアワード2015」の授賞式で、㈱コンセプトアジア代表取締役の相馬順子氏が「世界のスパトレンドは今」と題する講演を行った。趣旨は①世界のスパトレンドを牽引するアメリカでは、スパ的なサービスはウエルネスと融合する方向であり、アンチエイジング・予防医学的な方向性からのアプローチが強まっていること、②日本においても少子高齢化や医療費削減を背景に、予防医学やアンチエイジング医学がスパ的なサービスに接近し始めていること、③ターゲットがこれまでの美容目的の女性だけでなく、健康を維持する目的の男女にまで拡大すること-などであった。


「クリスタルアワード・プロフェッショナル」で「琉球大学観光産業科学部『スパマネジメント論』講座」がイノベーション部門を受賞した。写真は同講座を担当する荒川雅志教授

クリスタルアワード2015 に見る、
最新のスパトレンド
 
「スパ&ウエルネス ジャパン」2015では、一般ユーザーの投票で決める日本のトップスパ「クリスタルアワード2015」に加え、スパ業界の専門家が選ぶ「クリスタルアワード・プロフェッショナル2015」各部門の授賞式が行われた。「クリスタルアワード」のグランプリはザ ペニンシュラ東京の「ザ ペニンシュラ スパ」が獲得。専門家が選ぶ「クリスタルアワード・プロフェッショナル」は、今現在の一般人気をダイレクトに反映する「クリスタルアワード」と比べ、より濃厚に将来のスパの進む方向性を示していると考えられる。特に興味深いのは「琉球大学観光産業科学部『スパマネジメント論』講座」がイノベーション部門を受賞したこと。同講座を担当する荒川雅志教授(国立大学法人琉球大学観光産業科学部)は日本を代表するヘルスツーリズムの第一人者であることに注目したい。

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