⑦階段脇に飾られた苔玉の盆栽。設えられた装飾品のすべてが凛とした空気を放っている。すべてが上質。
⑧湯処「天の川」は、「旅のプロ30 人が選んだ 2014 年度・日本一の名旅館」(週刊現代)の「最高の温泉」部門で第一位になった。晴れていれば天の川が見渡せることもある。
⑨レストラン「早苗饗」の夕食はコース料理。9 皿前後提供される夕食の最初の一品「秋の天然色」いろいろ野菜。
⑩「焼かなくてもやきなす」。「やきなす」の焼き茄子 すりながし。「早苗饗」の料理名は実にユニーク。ことごとく想像を覆される。
「里山十帖」では、ラグジュアリーを、「体験と発見こそ最高の贅沢」と定義しており、提供しているのは知的好奇心を満たす物語であり、プレミアムな時間。
ただし、お客さまも十人十色であり、宿も十宿十色。雑誌に好き嫌いがあるように、宿にも好き嫌いがある。あるお客さまには大絶賛されるが、別のお客さまからは不満の声が上がってしまうということが起こるのは当然。大事なのは、PRによってミスマッチが発生しないようにすること。そうやって、ネガティブな口コミを防止し、逆に大いに共感し、大絶賛してくれるお客さまで宿を満たしていく。
万人受けしてしまう宿をつくる弊害がここにある。共感してくれる特定の層にターゲットを絞り、同じセンスを持ったお客さまの連鎖をデザインする。それこそが、オンリーワンの宿づくりに必須なスタンスなのである。
⑪ 4 品目はにぎり寿司。「どちらがお好み?」佐渡ののどぐろと十日町の梵天なす。
⑫庭に置かれた水盆。
⑬ Room302 は、露天風呂付きコーナーツイン。武蔵野美術大学インテリアデザイン研究室との産学協同で生まれた客室
新潟県大沢山温泉 里山十帖
http://www.satoyama-jujo.com/
旅館総合研究所
http://ryokan.co.jp/