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2022年5月6-13日号 トップインタビュー ザ・ペニンシュラ東京 執行役員 料飲部 部長 早稲田 友彦 氏

トップインタビュー ザ・ペニンシュラ東京 執行役員 料飲部 部長 早稲田 友彦 氏

【月刊HOTERES 2022年05月号】
2022年05月12日(木)
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世界各国のペニンシュラで積んだ経験から獲得したブランド哲学を東京に還元する

----ホテリエとして経験してきた、これまでのキャリアを教えてください。

 父親の仕事の関係で、私は幼少期から海外で長く生活してきたこともあり、2007年に東京に外資系ホテルの開業ラッシュがあることを知ったときにホテリエになりたいと考えました。そこで大学卒業後、スイスの専門学校に入学してホテルのマネージメント、ホスピタリティー、ツーリズムを学び、MBAを取得しました。モントルーという町にあるラッフルズ系列のホテルで受けた研修が、私にとって最初のホテル経験です。
 
 そして 2007年に開業するザ・ペニンシュラ東京の開業メンバーとして入社することを目標に学びを続け、内定をいただいた上に、旗艦ホテルの香港とバンコクで 6カ月ずつ実地研修を受けながら、ペニンシュラ・ホスピタリティの神髄を約 1年にわたり学ぶ、ペニンシュラ・アンバサダープログラムに参加できたことが、私のペニンシュラでのキャリアのスタートです。
 
 このペニンシュラの DNAをまずは自分が受け継いで、東京の開業メンバーに引き継ぐという、他ではできない経験が大きな意味を持ちました。アンバサダー時代の配属先だったこともあり、東京に帰国後、正式に料飲部に配属されました。多岐に渡って 1から創り上げる仕事に携わりたいと考えて宴会担当を希望し、その業務に携わりました。そこから中国料理の「ヘイフンテラス」のアシスタントマネージャーとして約 1年間務めました。
 
次に上司からニューヨークに赴任するお話をいただき、私は二つ返事で引き受けしました。ニューヨークではアシスタントマネージャーとして、アウトレットの補佐役を務めた後、ルームサービスのマネージャーとして仕事をしたことが、私にとってのターニングポイントとなりました。責任のある管理職のポジションに就いたことで、人事、マーケティングなど幅広い角度から全体を見渡して考えるようになるきっかけとなったのです。
 
 スタッフとのコミュニケーションに関するアプローチの方法や、チームづくりなども学ぶことができました。さらにシカゴのペニンシュラに異動となり、中国料理のマネージャー、ロビーのマネージャーを 5年間経験しました。
 
アメリカのペニンシュラには、自分から意見を述べて、売り上げに直結するアイデアを出せばしっかりと聞いてもらえる環境がありました。自発的に取り組み、結果を残すことが重視される場所で一生懸命取り組んだことで、国際的なビジネス感覚を身に付けることができました。どこの国でも変わらないペニンシュラ・ホスピタリティーに、アメリカで学んだ国際的なビジネス感覚を受け継ぐ決意を新たにしました。
 
  その後はパリのペニンシュラに移り、大きなイベントのサポートをさせていただいてから、東京に戻って2022年 1月1日付でザ・ペニンシュラ東京の料飲部長に就任しました。

 

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