もう少し競争原理を働かさなければ観光業界は復活に向かっていけない
企業向けの空間シェアリングビジネスの先駆けとして、2005年の創業以来、借り受けた遊休不動産を貸会議室や宴会場として展開することで、新たな空間活用ビジネス市場を創出してきた(株)ティーケーピー(以下、TKP)。さらに2019年には日本リージャスホールディングス(株)を買収し、従来の時間貸しから短期・中長期のオフィスサービスの提供へと事業領域を拡大している。新型コロナウイルスの感染拡大によって、企業の働き方改革はより一層促進され、TKPが提供するオンデマンドな空間利用サービスの中核をなすフレキシブルオフィスに対するニーズはより高まりを見せている。空間シェアリングビジネスのリーディングカンパニーとして、時代のニーズに合わせた新たな価値を創出する TKP代表取締役社長の河野貴輝氏に同社が描くこれからのビジョンを聞きながら、観光業界、宿泊業界が取り組むべき課題について意見を求めた。
(株)ティーケーピー 代表取締役社長 河野 貴輝 氏
1996年慶應義塾大学商学部卒業後、伊藤忠商事(株)為替証券部を経て、日本オンライン証券(株)(現auカブコム証券(株))設立に参画、イーバンク銀行(株)(現楽天銀行(株))執行役員営業本部長等を歴任。2005年8月(株)ティーケーピー設立、代表取締役社長就任、現在に至る。