世界市場を視野に独自の基準値を考案
島田 2021年 1月に GI利根沼田を取得されましたが、その経緯を教えてください
阿部 GIを申請するにあたってフランスのワイン法を勉強しました。日本の酒税法と大きく違うのは酒税や保存、加水や添加物に対する考え方です。日本酒でもワインの基準値と同じようなものをつくらないと、世界基準にはなれないと感じました。そこでわれわれなりに地域、水田、米の品質、水質など条件を満たして造るという基準値を考えたのです。日本でトップクラスの基準ができたと自負しています。現在、この基準値で酒を造っています。GI取得の際に条件を提示されましたが、すでにクリアしていました。