美食の町として評価される京都をさらに進化させる役割を担いたい
----運営にあたって難しさを感じる点、改善の余地がある点はありますか。
コロナ禍においてさまざまな措置が行なわれる中、本来フランス料理と最高のマリアージュを産み出すワインなどのアルコール類が制限を受けることもありました。そんな厳しい時でも、フォションの強みである紅茶のペアリングやノンアルコールのシャンパンを提案させていただき、お客さまに食事を楽しんでもらえるように努めてきました。
アフタヌーンティーも人と人が会話と紅茶を楽しむことが醍醐味ですが、ティーサロンの密にならないゆとりある空間で、大声での会話はお控えいただきながら、楽しんでいただいております。
----コンペティターについてはどのような捉え方をしていますか。
競合するエリアという意味では、京都市内を見ていく必要があります。その上でコンセプトとホテルサイズが似ているホテルを意識しています。
京都は町の規模に対して、ミシュランの星を獲得しているレストランが多いという特徴があります。もともと京料理はミシュランの星をたくさん獲得していますが、それに加えてフレンチやイタリアンも次第に星を獲るようになりました。これから京都自体が美食の町としてさらに進化していくと思います。その流れを加速させる役割の一端を、フォションホテル京都としても担っていきたいと考えています。
ホテルに入っているレストランということだけで、お客さまにとっては敷居が高くなってしまうところはあります。また、京都の街中にある和食料理店は名店揃い。それもあって、フォションという美食ブランドが付いたフレンチで勝負しているのです。日本全国から訪れる方々に「京都でしか体験できない、フォションホテル京都のフレンチを一度食べてみよう」と思っていただける流れを創っていきたいです。
F&Bの予約状況は、ティーサロンでは基本、11時からと14時からの2回転でアフタヌーンティーを提供しておりますが、満席の日を多くいただいています。レストランのランチとディナーについては、こちらも満席が続いておりましたが、昨今の状況で少し予約がスローペースになってきている印象です。