図 1の縦軸は、商品の作り手が誰かで仕入品と自社商品を分けた。自社以外の人なら仕入商品と自社の人なら自社商品となる。横軸は、お客さまにとっての消費の位置づけを趣味と必需で分けた。どんな時にも使用する必需品、なくても困らないがあった方がいい商品を趣味品として分けた。
一般的に旅行代理店は、右上の他の人がつくった仕入商品をお客さまの趣味的な欲求を満たす事業をしている。右上の位置づけ、仕入品・趣味品にある商品・サービスを提供していることが多い。お客さまの文化的な欲求を満たしていく上で、右側のゾーンに位置する趣味品は大切だ。秋の紅葉を見に行くツアーは行かなくてもいいが、生活に豊かさをもたらす商品である。
しかし、緊急事態宣言などが出される不要不急の…、などが始まってしまえば、お客さまにとっての優先順位は下がる。福山観光旅行株式会社は、趣味品のせつなさを痛感した 1年であった。旅行のキャンセル、社員旅行などの延期などの延期など、自分たちでコントロールできない状況にもどかしさを感じ、新たな価値提供の形を模索してきた。試行錯誤の末、生まれたのが福山にある世界企業のイノベーションツアーである。
2022年1月7-14日号 サービス・イノベーション-Part2~現場と本部が一体で進めるイノベーション~
251 福山観光旅行株式会社の挑戦!(3)まずは100名を集める
【月刊HOTERES 2022年01月号】
2022年01月13日(木)