SDGsの実現をテーマに、全国の生産者と真摯に向き合ってきた渡邉明氏がコロナ禍にオープンした新店舗「TRATTORIA 庭」。エリザベス女王から“緑の魔術師”と称えられた庭園デザイナー・石原和幸氏とのコラボレーションで新たな“AKIRAワールド”を展開していく
渡邉明氏が新たな店舗を表参道にオープンした。世界的庭園デザイナーである石原和幸氏とタッグを組み、グリーン豊かな空間と共に彼が長年の時を経て信頼を紡いできたあまたの生産者がこだわり抜き、唸るような食材をより特別な一皿として提供する場として作った「TRATTORIA庭」だ。食材のもつポテンシャルを最大限活かし、かつ華やかなプレゼンテーションで魅せるこれまでのスタイルはそのままに、今回の店舗ではより強く、そして明確にSDGsの実現を行なっていきたいという。
これまでも全国の生産者を訪ね、共に畑仕事をし、畑作業従事イベントを開催するなど徹底的に土と野菜、そして作り手の思いに寄り添ってきた渡邉氏。彼がこれからさらに力を入れていくのは未来を担う子供たちへの食育だ。「TRATTORIA庭」では「FARM AKIRA子供食堂」も開催し、畑「FARM AKIRA」での交わりや、地域・地方とのコミュニケーションにも注力していくという
このことについて渡邉氏は「僕たちのレストランでは今後、SDGsをテーマに掲げ、永続的に環境や子供たちの未来への配慮に力を注ぎ、実現するレストランづくりを目的としています。
・飢餓をゼロに
・ジェンダー平等を実現
・働がいも経済成長も
・人や国の不平等を失くそう
・住み続けられるまちづくりを
・海の豊かさを守ろう
・陸の豊かさも守ろう
・平和と公正をすべての人に
・パートナーシップで目標を達成しよう
これらを特に具体的な目標に焦点を絞り、食に関わる者としてまた、老若男女、色々な国の方々と一緒に働く団体として、テーマとして掲げてチームで一丸となり取り組んでいきたいと考えています。そしてわれわれの新たなプロジェクトを確かなものとし、生産者さんや食を楽しむお客さま、働く人たちを元気にしたいという想いで展開していきたいと思っております」と語る。同店では今後、料理教室や農家による店頭でのマルシェ、さらに以前から人気の高い31日のある月に開催している「畑の日」の研修も行っていくという。さらに表参道店をフラッグシップ店として多店舗展開も視野に入れているそうだ。
これまでもさまざまな場面で外食業界に新風を吹き込んできた渡邉氏の新たな挑戦がどのような展開を見せていくのかとても楽しみだ。
TRATTORIA 庭
https://www.farm-akira.com/trattoria-niwa
担当:毛利愼 mohri@ohtapub.co.jp