高グレードのホテルには、なかなか泊まれないが、価値と価格の関係を体感していくためにエコノミー、ミドル、ラグジュアリーと、いったりきたりしながら利用させていただいている。その中でリピートさせていただくのは、背景に、そこに働く人たちの創意工夫が感じ取れるところになっていく。毎回、ささやかな変化を感じられるからだ。
朝食のお米などは、意外に盲点なのかもしれないと、80泊の中で思う。朝食を強化していこうとした場合のセオリーは、おいしいご飯とみそ汁の探究となる。フロント回り季節感の演出などは、高単価のホテルのサービスだけの特権ではない。花一輪をかざる配慮にお客さまを迎え入れる配慮を感じるエコノミーホテルもある。ただ、訪れる度に新しい取り組みを行っているところは少数派だ。
2021年10月1日号 サービス・イノベーション-Part2~現場と本部が一体で進めるイノベーション~
239 サービス深化に向けたささやかな第一歩
【月刊HOTERES 2021年10月号】
2021年09月30日(木)