もう一度言う、強化すべきはイメージづくりではなく、商品そのもの
223〜224回で触れたサイクルゆーとぴあウミノは、ただの自転車店ではない。中高生の 3〜4人に 1人は、ウミノで購入した自転車を乗る。通学用自転車の支持率 40%越えの地域一番店だ。全国チェーンの自転車店、ホームセンター、地場の自転車店がひしめきあう中でウミノが選ばれている。全国を見渡してもレアケースと紹介した。
一般的に自転車ブランドは、ブリジストン、パナソニック、丸石などが想起されると思う。それ以外に思いつく方は少ないだろう。静岡市は「ウミノ」がブランドなのだ。静岡市では「ウミノ」がブランドであること、が伝わりにくいと思うので補足すると、次の様な感覚である。静岡市から引っ越してみて、引っ越し先には「ウミノ」がないと初めて知る感じだ。
岡村衡一郎
(おかむら・こういちろう)
1971 年生まれ。亜細亜大学卒。(株)船井総合研究所を経て、2004 年(株)スコラ・コンサルト入社。120 社を超える企業変革を支える。「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキ働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化する。支援先の起源や今あるリソースを足場に、「あるもの」から「ないもの」を生み出す一品イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。変わるためのテコをあぶりだす「経営者オフサイト」、「『一品』で会社が変わるワークショップ」を主催。著書に『一品で会社を変える』(東洋経済新報社)、『30 代でチームのリーダーになったら最初に読む本』(同社)など
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