お客さまとの仕合せをつくる媒介となる妥協なき「商品」や「サービス」が必要
217 号から220 号にわたって、旅館・菊乃家の変革について触れてきた。繰り返しなるが菊乃家の変化の軌跡は四つの段階があった。部門間連携をよりよくするための情報共有のし方を変えた初動期。お客さまの名前を全員で呼ぶアクションと通じて、おもてなしという原点を確認した展開期。観光業の誉れを目指して地域活性化にも活動を広げる転換期。そして今、客数ダウンの中弁当販売などの試行錯誤をしながら、親子三代の記念日を支える存在を目指す拡充期を迎えている。
岡村衡一郎
(おかむら・こういちろう)
1971 年生まれ。亜細亜大学卒。(株)船井総合研究所を経て、2004 年(株)スコラ・コンサルト入社。120 社を超える企業変革を支える。「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキ働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化する。支援先の起源や今あるリソースを足場に、「あるもの」から「ないもの」を生み出す一品イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。変わるためのテコをあぶりだす「経営者オフサイト」、「『一品』で会社が変わるワークショップ」を主催。著書に『一品で会社を変える』(東洋経済新報社)、『30 代でチームのリーダーになったら最初に読む本』(同社)など
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