島田 Clear が発信している日本酒情報のデジタルメディア「SAKETIMES」について、創刊からの道のりを教えてください。
生駒 今でこそ「SAKETIMES」は月間約55 万人に読んでいただいていますが、振り返れば2014 年の創刊から苦労も多かったと感じます。日本酒はもちろんおいしい飲み物ですが、難しいと思われがちなところがあります。私は単純に日本酒が好きだからという理由で業界の外側から入ってきた人間であり、一消費者の目線で日本酒を見ています。
一消費者としては「日本酒は知ると面白いけれど、知るのが難しい」と感じていました。居酒屋で日本酒を飲んでみたらおいしかった。この日本酒の造り手はどんな思いで造っているのだろうと興味を持った。そこに日本酒に詳しくなるきっかけがあったとしても、そこから先に進むことができないとずっと思ってきたのです。
そこで日本酒の「わからない」を「わかる」に、「わかる」を「面白い」変えて、「面白い」から「飲む」という循環を創りたいと私は考えました。情報の観点から日本酒のファンを増やしていこうと思い立ち、「SAKETIMES」を創刊したのです。
2021年5月7・14日号 グローバルSAKE マーケットの創造者たち 連載第2幕 第24回
グローバルSAKE マーケットの創造者たち 連載第2幕 第24回
【月刊HOTERES 2021年05月号】
2021年05月13日(木)