タッチパネル端末によるオールオーダー! “ 回転しない” 高速 レーンが海外でも人気
アジアでは自由度の高いFC
小吹 まず御社の海外事業の経緯から教えてください。
法師人 海外1 号店は1993 年のハワイです。その後、米国・カリフォルニアやワシントンなどに現地の子会社が直営で出店しており、現在は米国だけで17 店を展開しています。
アジアに進出したのは93 年以降。現在は香港に「元気寿司」を60 店舗、それよりも少し高級路線の「千両」を12 店舗、中国本土各地に「元気寿司」を39 店舗、「千両」を2 店舗展開しています。
さらにシンガポールには3 店舗、タイには2 店舗、インドネシアには2 店舗を展開。海外だけで全138 店舗という布陣ですが、そのうち123 店舗が「元気寿司」。今のところアジアはすべてFC 店で、現地企業とうまくタッグを組んでFC 展開していく手法は、リスクが減り、成功の可能性が高まると考えております。
小吹 現地パートナーとはいわゆる本部と加盟店の関係なのでしょうか。
法師人 弊社の海外FC ビジネスが他社と一番違うところは、寿司ダネの食材流通にしばりがないこと。FC 店なのだから、決められたところから決められた食材を仕入れ、決められたメニューを提供するのが一般的です。でも弊社では自社のセントラルキッチンを持っていないこともあり、当社で使用するものと同じ食材などをフランチャイジーにも提案し、販売もしますが、最終的にそれを使うかどうかを決めるのはフランチャイジーです。
だから、自国の食のトレンドにマッチしているか、現地のお客さまの求める味になっているか、など、現地の店の売り上げアップにつながるのであれば、多少、自由にアレンジもでき、それが現地スタッフのモチベーションアップにもつながっているようです。しかし、こと品質については口うるさく指導しています。「元気寿司」の看板を掲げるのですから、日本と同等のクオリティーを求め、理解するまで指導します。