当然人気レストランなのでベテランウェイターも数多くいて、彼らの仕事はとても参考になった。マジックを披露する人、豊富な知識で勝負する人、それをゲストのシチュエーションに合わせて上手にやっている。何も考えなければ毎日同じような仕事だが、当然それではいけないのでそれぞれのウェイターが工夫をこらしながらゲストをいかに喜ばすかを競っている。一方、日本に帰ってくると一律10%のサービス料で、できる人間はそれでも日々努力をするが、努力をしなくても給料が変わらない状況で、残念ながら現場がマンネリ化してしまっている印象を抱くことも少なくなかった。
仕事について、皆さまはどのようにお考えだろうか。
2020年9月4日号 FROM THE PUBLISHER 太田 進
FROM THE PUBLISHER 太田 進 元には戻らない
【月刊HOTERES 2020年09月号】
2020年09月03日(木)