旅行テックの国際カンファレンス「WiT Japan & North Asia」が、2025年も東京で開催される。今年のテーマは「NEXT GENERATION」。業界内外のリーダーが集結し、世代交代が進む中での旅行・観光業の未来を見据え、持続可能な新たな価値創造について議論する。特に注目は、Booking.comのオランダ本社から来日するAIスペシャリストのセッション。次代を切り拓くリアルな対話に期待が高まる。



ーーーまずは、「WiT、WiT Japan & North Asia」について教えてください。どのような国際会議でしょうか。
WiT Japan & North Asia は、2005年にシンガポールで始まった WiT (Web in Travel) カンファレンスの日本版で、東日本大震災の翌年である2012年に日本の旅行市場の復興を願い、柴田啓と浅生亜也を共同創設者として東京で始動しました。
国内外のOTA(オンライントラベルエージェント)、旅行会社、 宿泊(ホテル、旅館、民泊など)、航空、レンタカー、タクシー、鉄道など幅広い旅行・観光関連分野における主要企業、ベンチャー企業のトップリーダー達をスピーカーやパネリストに迎え、世界最大の旅行市場の一つである日本・北アジアにおける旅行に関する最新のイノベーションやトレンドを発掘し共有しています。
ーーー今回のWiT Japan2025の開催概要とテーマについて教えてください。
WiT Japan & North Asia 2025は、5月26日(月)・27日(火)の2日間にわたり、ウェスティンホテル東京にて開催されます。
今年のテーマは 「NEXT GENERATION」。
多くの分野で世代交代が進む中、旅行業界もまた大きな転換期を迎えています。新たなマインドセットが求められる今、発想の転換を促し、より豊かで持続可能な次世代を共に創造するためのディスカッションを展開します。
ーーー実行委員のお二人から、読者であるホテル業界関係者(所有・経営・運営)へ、見どころ、特に注目、聞いてほしいセッションなど、おすすめを伺います。
WiTの魅力は、今年も健在です。まず一つ目は、旅行業界における“今”と“次”を的確に捉えたテーマ設定と、そこから導かれる鋭いディスカッション。参加者が自らの視点を更新するきっかけに満ちています。
二つ目は、業界の枠を越えた多様なプレイヤーが集うこと。旅行・観光にとどまらず、テクノロジー、メディア、スタートアップ、投資家など、未来の観光を共に創る仲間たちが一堂に会し、視野を広げてくれます。
三つ目は、国内外のリーダーたちとのリアルな対話です。今年のテーマ「NEXT GENERATION」にふさわしく、次代を担う視座と覚悟、そして大胆な挑戦が数多く語られるでしょう。
これからの旅行がどう変わっていくのか。その変化を楽しみながら、自らの立ち位置を再定義できる2日間になることを、私たちは確信しています。(浅生)
ーーー最後に2025年の旅行テックのトレンド、今後の展望や期待について教えてください。
AIがホスピタリティ・旅行業界にもたらす影響は計り知れず、2025年はこれらの影響がはっきりみえてくる年になるとみられています。WiT Japan & North Asia 2025では世界最大のOTAであるBooking.comのオランダ本社からAIに精通したテクノロジー、プロダクトのスペシャリストAdrienne Enggist氏の来日も決定しており、同氏をはじめ国内外の業界リーダーにAIを核とした今後のイノベーションを占ってもらいます。ご期待ください!(柴田)
開催概要
日時:2025年5月26日(月)13:00〜27日(火)18:00
場所:ウェスティンホテル東京
チケット:URL https://eventregist.com/e/witjapan-northasia2025