国宝松江城と松江城マラソン
松江城は島根県の中で唯一残る平山城。1600 年関ヶ原の戦で戦場のあった堀尾吉晴・忠氏親子が出雲・讃岐29 万石を与えられ松江藩が成立。最初、月山富田城に入ったが山城であり城下町を形成しにくいため、運輸に有利な太田川の近く亀田山に1611 年、いまの松江城を築城した。松江城は全国にある天守閣の一つで、このうち国宝は5 城だけ。犬山城、松本城、姫路城、彦根城、松江城である。標高29m の亀田山に建つ天守閣からの宍道湖が見渡せる景観は、天下一品。年間の観光客は50 万人を超える人気である。この日本有数の名城をめぐって、2018 年国宝松江城マラソンが開催された。コースは松江市総合体育館前をスタートし、松江城、松江駅を見ながら周回し、宍道湖も見て、大橋川を通り、中海・大根島に渡り、鳥取県の境港につながる江島大橋を渡って、中海の北側を西に行き、島根大学を見てゴールする。風光明媚なコースを走る。マラソンの経済効果は4.1 億円と推計される。
一人当たり県民分配所得は全国33 位
島根県の面積は6708.3km2で全国19 位と、高知県より小さく、栃木県より大きい。人口は68.6 万人で全国46 位。鳥取県より多く、高知県より少ない。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口は12.4%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は54.2%、65 歳以上の老年人口は33.4%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は1.8 兆円で全国46 位。一人当たり所得は264.7 万円であり、全国で山形県に次いで33 位となっている。産業別構成比を見ると、第1 次産業は1.6%、第2 次産業は25.4%、第3 次産業は73.0%で、全国平均と比べると第3 次産業比率がやや高い。工業出荷額は1.2 兆円で全国44 位、人口当たりは171.5 万円で全国35位となっている。
ホテルは軒数、客室数とも平均を下回る
飲食店数は14 年で3164 店。内訳を見ると、食堂・レストランが377 店で11.9%、専門料理店が760 店で24.0%を占める。その中で多いのは日本料理店の230 店で7.3%を占める。次いで中華料理店が214 店の6.8%と続いている。そのほか、すし店が104 店(3.3%)、そば・うどん店が137 店(4.3%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは733店(23.2%)、酒場・ビアホールは562 店(17.8%)と多く、両者で41.0%を占める。以上のほか喫茶店は343 店(10.8%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は135 店(4.3%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は382 店である。ホテル数は17 年で68 軒、客室数は4892 室で、2000 年からの伸び率を見ると、ホテル数は全国の26.5%に対して当県は17.2%、客室数は全国の45.9%に対して当県は37.0%の伸びで、いずれも平均を下回っている。
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