『大吟醸』グラスと『純米』グラスがそろったことでソムリエも日本酒を使いやすくなった
日本酒造組合中央会認証「日本酒スタイリスト」として精力的に活動を続けるタレントの島田律子氏が、日本の伝統文化、日本酒の魅力を深く伝える連載の第2幕。「世界へ打って出る日本酒」に主眼を置き、輸出に力を入れる酒蔵、インバウンド対策が得意な酒蔵、ソムリエから見た日本酒の可能性などについて積極的に取り上げていく。「グローバルSAKEマーケットの創造者たち」と題したシリーズ、今回はRIEDEL(リーデル)の製品を日本市場で展開するリーデル・ジャパン(RSN Japan(株))の代表取締役社長、ウォルフガング・アンギャル氏を訪ねた。世界中の一流ホテル、レストランなどで使われているワイングラスを中心としたリーデルの製品群は多くのソムリエやシェフから絶大な信頼を獲得している。グラスの世界で革新を起こし続けてきたリーデルは、日本酒専用グラスとして『大吟醸』グラス、『純米』グラスもラインアップしている。グラスの世界から見た日本酒の可能性について話を聞いた。
島田 律子(しまだ・りつこ)
日本航空(JAL)国際線CAとして 5 年半勤務後、タレント活動を始める。2000 年「唎酒師」(SSI)取得後、2001 年 日本酒造組合中央会より「日本酒スタイリスト」に任命される。TV や雑誌への出演、コラムの執筆など、メディアでの活動を多数こなす。また近年、訪日外国人に向けた日本酒の会の主催にも力を入れるなど、国内外に向け日本酒の魅力を広く発信する。HP:http://www.smile-brew.com
Wolfgang Angyal(ウォルフガング アンギャル氏)
1965 年オーストリアのチロル地方、クフシュタイン生まれ。ホテルのサービスマンをしていた 1985 年、大阪で開催された第 28 回「技能五輪国際大会(World Skills Competition)」のレストランサービス部門に、オーストリア代表として参加。金メダルを受賞する。その後1年間、「辻学園日本調理師専門学校」等で教授を務めるうち、日本の風土に惚れ込み移住を決意。オーストリアと日本をつなぐアイテムとしてリーデルグラスを選び、1989年よりその有用性を広める活動に専念する。 2000 年「リーデル・ジャパン」(現 RSN Japan 株式会社)代表取締役社長に就任。グラスと ワインの密接なる関係を、最初に日本人に認識させた人物として知られている。