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フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波 総支配人・開業準備室長 佐藤達也氏

2020年7月「フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波」開業!フロンティア・スピリットを持つ人たちが集まって面白いことをするホテルにしたい

2020年01月09日(木)
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2020年7月1日に「フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波」が開業する。日本初上陸となる「フェアフィールド・バイ・マリオット(Fairfield by Marriott)」ブランドの歴史は、マリオット・インターナショナルの創業者、John Willard Marriott Sr.(1900-85) が妻のAliceと共に、1951年にアメリカ・バージニア州でFairfield Farmという農園を取得したことに始まる。この農園での素朴でシンプルながら温かく楽しかった思い出をベースに、87年にジョージア州アトランタに開業したマリオット初のセレクトサービスホテルは、Fairfield Innと命名された。その後、着々とホテル数は増加し、2017年にはブランドが30周年を迎え、19年には全世界1000店舗規模にまで成長している。「ウェルカム・トゥ・ザ・ビューティ・オブ・シンプリシティ」をコンセプトに掲げるホテルとして、日本のホテル市場において新たな存在感を創造しようとしているフェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波が目指すホテルの現場のスタイルとはどのような形なのか? 総支配人・開業準備室長を務める佐藤達也氏にその思いを聞いた。

フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波
総支配人・開業準備室長
佐藤達也氏

「シンプリシティ」は過不足のない
安心で快適な空間を創り出すためのコンセプト
 
 フェアフィールド・バイ・マリオットとは、どのようなイメージのホテルなのだろうか。フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波は、客室、ロビー、レストランなど、施設のすべてがフェアフィールドのブランドコンセプトに準拠した仕様になっていると佐藤達也氏は言う。
 
佐藤 個人的なイメージですが、フェアフィールドというブランドに私は古き良きアメリカの素朴さ、おおらかさ、フレンドリーな温かさを感じています。そうした暖かくシンプルなおもてなしと、日本における新築のフェアフィールド第1号店にふさわしい、最新鋭のWi-Fi設備や快適なベッド、空調、心地よいレインシャワー、フィットネスジムなどが両立したホテルなのです。
「ウェルカム・トゥ・ビューティ・オブ・シンプリシティ」というコンセプトの具現化の一例として、客室にはバスタブはなく、シャワーブースのみとなっています。バスタブを省略することで、居住空間にゆとりを持たせ、平均21㎡という客室面積から想像される以上の快適性を実現しているのです。
 宿泊中心の、いわゆるセレクトサービスのホテルなので、レストラン「アリス・ザ・テーブル」の営業はブッフェスタイルの朝食提供が中心となりますが、ここでも、数々の一流ホテルの要職を歴任したベテランの料理長が、食材や調理方法を吟味した、確かな味わいの朝食を提供いたします。「シンプリシティ」とは必要なもののみがしっかりとそろっている、安心で快適な空間を、お客さまにお届けするというコンセプトなのです。


コンセプトをしっかり打ち出すことで、日本のマーケットにおける存在感を高めていこうとしているフェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波は、現場で活躍するスタッフにどのような人物像を求めているのだろうか。
 
佐藤 仲間たちとともに新しいホテルを一から創っていくために、フロンティア・スピリットを持っている人に集まってもらいたいと思っています。フェアフィールドのブランドコンセプトをしっかりと具現化していける力を持つ人たちと、新しいチャレンジに取り組んでいきたいのです。上司が一方通行の指示をするのではなく、職位や年齢や性別や国籍に関わらず、全スタッフが意見を出し合いながら、チームの話し合いの中でよりよいものを生み出していく形を築いていこうと考えています。


ES、CS、プロフィットがきれいな
三角形を描く「楽しい職場」を創る
 
 さまざまなタイプのホテルで総支配人としての豊富な経験を持つ佐藤氏は、各セクションの人たちが集まることで全体が動くホテルの組織をオーケストラに例える。
 
佐藤 それぞれの役割を果たすすべてのセクションがしっかりとつながっていなければ、お客さまに満足していただくことはできません。300室のフェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波で仕事をするスタッフ数は、おそらく35名程度になると思います。大所帯のホテルではありませんが、小さな楽団がみんなで一つの曲を演奏するようなイメージでお客さまにご満足いただけるホテルを作り上げていきたいです。一人がおかしな音を出してしまえば、それだけで流れている曲自体が崩れてしまいます。フェアフィールドというステージで、一つの楽団として美しい曲を一緒に奏でられる人を迎え入れたいと思っているのです。
 
 これから日本における認知を広めていく必要があるフェアフィールドだが、世界では既に十分な知名度を誇っている。そのブランド力によって、日本でもゲストは安心して宿泊することができるだろう。
 
佐藤 私たちは日本のフェアフィールドも世界中のフェアフィールドと同様、安心してお泊まりいただけるホテルであることを国内外のお客様に示していかなければなりません。そのために、マリオットのBonvoyメンバー向け対応にもしっかりと取り組んでいく必要があります。その上でフェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波は、世界中からの、レジャー、ビジネス、団体など、すべての客層にご満足いただける運営を行なっていくつもりです。
 目標とするADRは1万円台後半。マリオットとフェアフィールドのブランド価値をご存知のお客様のご利用を増やすことで、国内系のビジネスホテルはもとより、一部のシティホテルをも上回るRevPARを達成したいと考えています。青を基調にしたシンプルでモダンかつ優しい内装デザインも、フェアフィールドらしさを漂わせる差別化された要素として機能していくと思います。
 
 総支配人としてホテルでチームづくり、人づくりをしてきた佐藤氏の手腕は、フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波の現場でも間違いなく発揮されることになるはずだ。
 
佐藤 ホテルの現場では、ES(従業員満足)、CS(顧客満足)、プロフィット(利益)がきれいなトライアングルを描いている状態を維持する必要があります。ESを高めるためにも、私は「トップダウンの指示」をしないようにしています。ホテルはビジネスですから収益を求めなければなりませんが、「収益を上げるために、これをやることが必要」とかみくだいてスタッフに伝えるのです。スタッフと対話のキャッチボールをして、最初から本人に考えてもらい、意見交換によって問題解決につなげる進め方もします。
もしモチベーションが下がっているスタッフがいれば、その人が持っている能力を後押しできるようなサポートをする。その結果「楽しい職場」を創り上げていきたいと考えています。「スタッフが私のことを見てくれている」と信じているからこそ、スタッフの方からも「相談に乗ってもらえる」「対話のキャッチボールができる」と感じてもらえるのだと思います。


「自発的に動いてチャレンジできる職場」
を求める人にぴったりの環境がここにある
 
 マリオット・インターナショナル社とフランチャイズ契約を結び、フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波を運営することになった㈱なんばホスピタリティの親会社、㈱パシフィカ・キャピタルはどのような社風を持つ企業なのだろうか。
 
佐藤 パシフィカ・キャピタルの創業者でもある、なんばホスピタリティ社長のセス・サルキンは、20年以上日本で仕事をしていており、日本語も非常に堪能なアメリカ人です。社内ではお互いに役職で呼ばず、「さん」付けで呼び合っています。私が“セスさん”とはじめて会ったときには「パシフィカ・キャピタルはそれぞれ自分の意見を発言してもらい、みんなで話し合いながら物事を進めていく合理的な会社です。」と説明されました。生まれも育ちも違ったバックボーンを持つ人と人が異なる意見を出し合うことで、建設的で発信的な形でビジネスを進めていくことができる社内環境があります。トップダウンの命令によって組織を動かすのではなく、全社員がマインドをオープンにして一つ一つの問題を解決していく姿勢が求められるのです。
 
 グローバルな視点を持つサルキン氏は、海外市場の開拓にもたけている。チャンスと見れば、その案件が持つポテンシャルに対してスピードをもって意思決定する。社員からの提案を受けてからのレスポンスも速いことから、やりたいことを実現できる社風が形成されている。その分、社員は自らのプロジェクトに対して結果を出さなければならない責任も背負うことになる。
 
佐藤 フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波にも、自らの手で新しいものを創り出そうとするフロンティア・スピリットを持つ人たちがスタッフとして集まってもらえたら、パシフィカ・キャピタルの社風との相乗効果でとても面白いことができるのではないかと期待しています。命令を待つのではなく、「自発的に動いてチャレンジできる職場」を求める人にはぴったりの環境と言えるでしょう。そうした熱意を持つ人たちをお待ちしています。


Tatsuya Sato
帝国ホテル東京でホテリエのキャリアをスタートし、同ホテル宿泊部予約課長や、出向先のハワイ「ホテルイヒラニ&スパ」でのゲストリレーションマネジャー職などを歴任、その後ダイワロイヤル株式会社に転じ、ダイワロイネットホテル仙台の開業支配人、北海道・東北・北関東地区総括支配人などの要職を歴任、東日本大震災からの復興や、所管ホテルの業績や顧客満足度の向上に顕著な実績を残す。ゲストサービス、販売マーケティング、従業員育成への豊富な知見と、最大の強みであると自負する行動力で、フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波の開業準備を推進している。

 

《お知らせ》
現在、フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波では
「自発的に動いてチャレンジできる職場」を求める新しいメンバーを募集しています。
興味をお持ちの方は以下リンクよりご覧ください。
>>ホテレス求人情報ページへ<<


会社概要
会社名 : フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波(株式会社なんばホスピタリティ)
所在地 : 大阪市浪速区難波元町二丁目
アクセス : JR 難波駅、南海電鉄・大阪メトロ難波駅から徒歩約 5 分
敷地面積 : 1,669.48 ㎡ (登記簿面積)
延床面積 : 10,978.96 ㎡
構造 : 鉄骨造 地上 14 階
客室数 : 300
附帯施設 : レストラン(一部会議室用途として利用可)・ジム・駐車場
開業予定 : 2020 年7月


〈本レポートは2回に分けて紹介をしています〉
1、フロンティア・スピリットを持つ人たちが集まって面白いことをするホテルにしたい / フェアフィールド・バイ・マリオット大阪難波総支配人・開業準備室長佐藤達也氏(今回)

2、新しいホテルの現場に求められるのは 命令を待つのではなく、スタッフの判断で積極的に付加価値を創造するチーム / 株式会社パシフィカ・キャピタル株式会社なんばホスピタリティ代表取締役社長セス・サルキン氏

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