1844年に開業ヨハネス・ボー氏によって設立され、同ファミリーがオーナーのホテルとして 175年の歴史を持つスイスチューリッヒの独立系ラグジュアリーホテルであるボーオーラック。同ホテルは長く帝国ホテルとパートナー関係にあり、ともにイベントなどを開催する関係にある。ホテルの所有、経営、運営の分離が一般的となる中で、同ホテルはファミリービジネスによる独立系ホテルとして、時代の変化の中でも独自のポジションを築き、世界でも高い評価を得るラグジュアリーホテルとしての地位を確立している。本編では同ホテルの総支配人を務めるウィルヘルム・ルクセム氏に、独立系ホテルとして長く高い評価を得続けるホテルの取り組みについて聞いた。
Profile
ウィルヘルム・ルクセム氏
(Wilhelm Luxem)
シュロスホテルクロンベルク(ドイツ)、ブレナーズパーク .ホテル&スパ(ドイツ)、ヘイマンアイランドリゾート(現・インターコンチネンタルヘイマンアイランドリゾート、オーストラリア)を経て 1997年 Thanos Hotels & ResortsグループのAnassa(キプロス)の総支配人に就任。その後The Oberoi(モーリシャス)、Excelsior Hotel Ernst(ドイツ)での幹部職を経て 2013年1月より現職。
ボーオーラック https://www.bauraulac.ch/en/
1844年に開業。175年の歴史を持つ独立系ホテル
---まずはホテルのご紹介をお願いします。
ボーオーラックはスイス、チューリッヒの中心部にありながら美しいアルプスを望むことができるチューリッヒ湖畔に佇むホテルです。
1844年にヨハネス・ボーによって創業され、開業後まもなく王侯貴族や音楽家などにも愛されるホテルとなりました。世界で初めてワーグナーが楽劇として有名な「ワルキューレ」をワーグナー自身が披露したホテルでもあります。
スイートを含む 120室の客室のほか、メインダイニング「Pavillon」をはじめとした四つのレストラン、ビジネスミーティングからウェディングまでさまざまなご要望にお応えできる大小複数の宴会場を備えています。