2014年に開業をし、今年 5年目を迎えるザ・ペニンシュラパリ。開業後はパリで起こった同時多発テロや、昨年の市民による暴動などで冷え込んでしまった旅行市場を背景に苦しい状況も続いていたが、今年の中盤より、明るい兆しが見えているという。今年 5月にザ・ペニンシュラホテルズに参画し、オーナー企業であるペニンシュラの魅力を強く感じているという同ホテル総支配人マウロ・コヴェナート氏は、企業とホテルの強みを武器に、競争も激しいパリのラグジュアリーマーケットでどのように戦っていこうと考えているのか。
Profile
マウロ・ゴヴェルナート氏
(Mauro Governato)
イタリア、トリノ生まれ。2019年 5月より、ザ・ペニンシュラパリで現職。レストラン業界からキャリアを始め、その後 15年にわたり、ヨーロッパでミシュランスターレストランなどで経験。ホスピタリティ業界には通算 34年にも及ぶキャリアを持っており、直近では、フォーシーズンズホテルミラノ(イタリア)と同チュニス(チュニジア)の両ホテルをシニア・ジェネラルマネージャーとして統括。それ以前は、フォーシーズンズホテルリッツリスボン、ジョルジュサンクパリ、フォーシーズンズリゾートプロバンステール ブランシェなどの総支配人を務める。
ザ・ペニンシュラパリ https://www.peninsula.com/paris/jp
歴史ある施設の魅力と、アートの魅力を融合した快適な空間を実現
---まずはザ・ペニンシュラパリの概要について教えてください。
ザ・ペニンシュラパリはパリの中心部、シャンゼリゼ通りや凱旋門に程近く、徒歩
圏に著名な記念碑や美術館、高級ショッピング街、さらにはエッフェル塔もあるという最高のロケーションに位置しています。
客室は 34室のスイート含む 200室で、パリのラグジュアリーホテルのマーケットの中でも客室面積が広いのは一つの強みであると考えています。また、スイートの中でも5室はエッフェル塔に手が届くような近さで見ることができるルーフトップのプライベートガーデン付きの客室となっています。