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第171 回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術  これからの人材育成 

第 171 回「 時代の流れに」

【月刊HOTERES 2019年08月号】
2019年08月16日(金)
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鈴木 忠美
〈すずき・ただみ〉

1969 年盛岡グランドホテル入社。レストラン課長、料飲企画部長、副総支配人を経て96 年総支配人就任(98 年同取締役)。在職中には専門学校 盛岡カレッジオブビジネスで講師を務める。2003年東北ホテル宴会場支配人協議会(東北B.M.C.)会長就任(5 期10 年)。05年ホテルシティプラザ北上入社。同取締役サービス部支配人、現在は山形県東村山市クアハウス碁点にて勤務しながら、料飲業務従事者の資質向上を目指し、教育研修会の企画・運営を行なう。

 
時代をリードするリーダーに
 
 前号に続き不死鳥のごとく甦った盛岡グランドH の再建請負人K 氏の続編44 回目である。いま世の中の機器類はその時代に合わせ進化を続けてやまない。そんな中K 氏は常に話題性作りをかね、何がお客さまにとって便利か親切かを時代に合わせて取り入れようと努力を続けてやまなかった。昭和62 年代の話である。家庭向けに親機と子機のコードレス電話が発売されると、K 氏は迷うことなく全宴会場ロビー側に親機、会場内の音響設備の上に子機を置いた。理由は二つで、一つはPA からプランナーやフロントに宴会の進行状況を伝え、お開き後のスムーズなタクシーのご用意などにも役立てた。また、宴会の出席者に電話が入ると、お客さまをロビーに呼び出すのではなく、お客さまの場所まで子機を持っていき、会社からお電話が入っておりますとか、○○様からお電話でございますと待たせることなく取り継いだ。もちろん今なら話題にも上らないが、まだ携帯電話が普及してない時代だからこそ、婚礼や宴会の最中にテーブルまでコードレス電話の子機を持っていき、◯◯様にお電話でございますは、お客さまの利便性を一気に向上させた。このようにK 氏は常にリーダーとしての時代の今を引っ張ったのである。
 

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