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第168 回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術  これからの人材育成 

第168 回「常にホテルが一番であれ」

【月刊HOTERES 2019年06月号】
2019年06月21日(金)
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鈴木 忠美
〈すずき・ただみ〉

1969 年盛岡グランドホテル入社。レストラン課長、料飲企画部長、副総支配人を経て96 年総支配人就任(98 年同取締役)。在職中には専門学校 盛岡カレッジオブビジネスで講師を務める。2003年東北ホテル宴会場支配人協議会(東北B.M.C.)会長就任(5 期10 年)。05年ホテルシティプラザ北上入社。同取締役サービス部支配人、現在は山形県東村山市クアハウス碁点にて勤務しながら、料飲業務従事者の資質向上を目指し、教育研修会の企画・運営を行なう。

 
社員皆経営者主義
 
 前号に続き不死鳥の如く甦った盛岡グランドH の再建請負人K 氏の続編41 回目である。
 
 K 氏は常に高い売り上げを維持し更に伸ばし続けるためには、自ら一人頑張っても、またリーダーの力だけに頼ってもやはり限りがある。そこでK 氏は常に社員の力をフルに引き出すための対策に余念がなかった。
例えば新入社員が今日行って直ぐ効果が期待できるクラス会や同級会には名刺持参で積極的に参加するべしである。
と、同時にリーダーにはその社員本人から休みの申請があった場合。その理由が同級会やクラス会に出席のためというなら、例え祝祭日であろうが余程のことがない限りその社員に優先的に休み与えよである。なぜならば盛岡グランドホテルでは、採用前から人脈を駆使して同級生一の負けず嫌いの人間や、ムードメーカー的存在になっている人間、また学校一輝いている人間等を積極的に採用しているわけだから、そのキャラを生かさせないのは宝の持ち腐れ。またそういう人間だからこそ出向けばしっかり会社の営業をしてくる。
俺がいるんだから結婚式上げるときは盛岡グランドホテルで頼むとか、お前が結婚するときは何でも俺に相談してくれよと。
 
 リーダーの皆さん社員の底力をフルに活用できていますか。
 

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