農事功労章とは1883 年に農業国として栄えるフランスの農業関係者の功績をたたえるために創設された勲章であり、フランス内外に住む外国人も農業・食料大臣の判断を経て受章することができる。
等級はシュヴァリエ、オフィシエ、コマンドゥールの3 段階あり、年間でシュヴァリエは3200 人、オフィシエは800 人、コマンドゥールは60 人が受章されている。福田氏は2008年にシュヴァリエを受章しており、昨年の18年7 月にオフィシエを受章(昇叙)した。
祝賀会は東急グループ代表の野本 弘文氏が発起人代表を務め、ほか、錚々たるメンバーが発起人として名を連ね、約480 名の参加を集める盛大な会となった。
会では、在日フランス大使館 農務参事官サビーヌ・オフェレール氏による勲章の授与の後、国際エスコフィエ協会 会長でありリッツ パリの二コラ・サル氏をはじめとするたくさんのビデオレターが紹介され、発起人らより祝辞も贈られた。
福田氏は「私はこれまで、ただひたすらにフランス料理とそれを作る食材、生産者と向き合って会話をし続けてまいりました。日本の食文化を支えている方々と共に力を合わせ、世界に日本におけるフランス料理の素晴らしさを発信することが私の使命と考えております。
これからも、皆さまに幸せを感じていただくこと、文化やジャンルや国境を越えて人と人との融合を図ること、この勲章を授けていただいた者の使命として、フランス料理を、生涯をかけて取り組んでまいる所存です」とコメントし、その後、福田氏がこの日のために手掛けた特別コースディナーが提供された。
㈱東急ホテルズ 取締役社長の小林 昭人氏より福田氏への称賛ならびに、東急ホテルズとして今後、より食に力を注いでいくことを発信した
乾杯の音頭は発起人の一人でもあるクラブ・プロスペール モンタニェ日本支部会長の磯村 尚徳氏が取り行なった
当日提供されたメニューの一つ、上から“アミューズ・ブーシュ 西洋ネギのムース フォワグラコンフィ” “タラバ蟹のロワイヤル風 南瓜のモンブラン仕立て”“柔らかく煮た牛頬肉のブレゼ 蕪添え トリュフの香り”