1989(平成元)年に別荘の所有者が資本金を出資するかたちで、会員制の別荘として運営をスタートした㈱志摩地中海村。2010 年7 月にはホテルへコンバージョンし、15 年には、食品総合メーカーのマスヤグループの傘下となっている。
18 年には客室およびスパ施設の新設、既存施設のリノベーションが完了。
19 年2 月21 日より、サン・セバスティアン(スペイン・バスク地方)のミシュラン1 ツ星レストラン「ココチャ(kokotxa)」と業務提携し、「志摩地中海村RIAS by kokotxa(リアスバイココチャ)」を開業。宿泊者だけでなく、ビジター利用も強化していくという。
代表取締役社長の大西 晶氏に今後の展望を聞いた。
㈱志摩地中海村
代表取締役社長
大西 晶 氏
〈プロフィール〉三重県生まれ。1996 年総合科学㈱入社、2002 年青年海外協力隊(環境教育)などを経験。14 年より現職。
❒ 2010 年にホテルへコンバージョンして以来、増築などを経て計53 室を有するホテルとなりました。
別荘会員の高齢化に伴い、利用頻度が落ち込んできたことを受け、ホテルに転換して9 年目となります。
この間、カフェやレストラン、クラフト工房、ショップなどをリノベーションしたほか、ラグジュアリースイート(70㎡)6 室と天然温泉スパ棟で構成した「アルハンブラゾーン」を新設し、スーペリアツイン・ダブル(38㎡)15 室とデラックスツイン(45㎡)4室とショップ2 店、レストラン1 店で構成した「ミコノルカゾーン」にゾーニングし、計53 室収容人数160 名の施設となりました。
会員制のピーク時は宿泊者数2500 人/年でしたが、コンバージョン後の宿泊者数は1 万6500 人/年(平成30 年6月末時点)で、同時期1 年間の日帰り入村者数は10 万人/年です。
この度の新設後の年間宿泊目標数は2 万5000 人/年で、3 年後には2 万8000 人を目指しています。
志摩地中海村内の「ミコノルカ」エリア。スペイン人の建築家が手掛けた世界観はSNS でも話題に
〈DATA〉
Village&Hotel 志摩地中海村
〒517-0403 三重県志摩市浜島町迫子2619 番地1
https://www.puebloamigo.jp/about/
客室=53 室/タイプ別価格=スタンダードツイン(30㎡、定員2 名、1 万5720 円~)、ヴィラスイート(120㎡、同4 名、2 万3910 円~)、スーペリアツイン・ダブル(38㎡、同3 名、1 万9590 円~)、デラックスツイン(45㎡、同3 名、2 万3910 円~)、ラグジュアリースイート(70㎡、同3 名、2 万9310 円~)※消費税・サービス料・入湯税込み/レストラン=「リアスバイココチャ」74 席、ブッフェスタイルの「タベルナアスール」80 席のほか、ショップ、カフェ、スパ棟、スパトリートメントなど。