2019 年3 月15 日午後、ニュージーランド南島、クライストチャーチでモスク(イスラム礼拝所)を襲撃した銃乱射事件が起きました。
一瞬にして49 人の命が奪われ、50 人ほどの負傷者が何とも重たい銃口を浴びました。
どうやら1 人のオーストラリア人が約100人もの人たちを一気に狙撃したようです。
理由は白人至上主義の最たるもので、有色人種に対する不満をぶつけたものですが、人種の壁を越えて同じ人間として世界平和を目指している中で、いまだにこのような思想を持っている白人が多いことにおどろかされます。
おそらく、銃乱射というアクションを起こさずとも、思想的には白人至上主義の人は多く存在していることでしょう。
今回の事件により世界の中で安全な国という看板を掲げていたニュージーランドも、不測の事態とはいえ天災含め、その看板を降ろさざるを得なくなったことはとても残念なことです。
しかしながら今回の銃乱射事件はニュージーランドに限ったことではないような気がします。
おそらく平和な日本でも十分に起こりうるからです。
というのは、政府は少子化に伴う人口減少、高齢化の中で働き手を確保するために、外国人労働者に対する門戸を広げています。
もちろん、外国人労働者の受け入れを否定しているのではありません。
第68回
“風の人”山下裕乃の「THE SHARE」
第68回 他人事ではないクライストチャーチ銃乱射事件 ~押し寄せる東京都人口と同じ1300 万人の外国人の波~
【月刊HOTERES 2019年04月号】
2019年04月05日(金)