2 月下旬、初めてポルトガルを訪れた。首都のリスボン、かつての首都であったポルト、そして大学の街コインブラ。4 日間の滞在であったが、ゆったりとした時間が流れ、郷愁を感じさせる旅であった。
ポルトガルと聞いてすぐ思い浮かぶのは種子島の鉄砲伝来とポートワイン。逆に言えばそのくらいのことしか浮かばない。ほとんどニュースに載るようなこともなく、日本人には遠い存在となっている。
ヨーロッパ旅行の中核はフランス、イギリス、スペイン、イタリアなどでそれらの国を体験すれば中央ヨーロッパ、東ヨーロッパなどへと流れるようだ。ギリシャ、オランダ、ベルギーなども人気があるが、ポルトガルとなると行く人もぐんと少なくなる。
ところがここ数年、実はうなぎのぼりで注目を浴びている。実際ポルトガル渡航者は急速に増えているのだ。旅行会社が募集する商品は、日本からの直行便がないためほかの国と組み合わせの旅行が多いが、少しずつポルトガル6 日間、8 日間などという単体での商品も出始め、これが予約でいっぱいになるという。
本誌 松沢良治
ニュースな話&人物クローズアップ 初のポルトガル
【月刊HOTERES 2019年03月号】
2019年03月22日(金)