屋内空気環境、有害および有害性成分等についての試験結果をフィリップ・モリス・ジャパンと日本たばこ産業がそれぞれ提示した展示スペース
加熱式たばこを販売する両社がそれぞれにスペースを作った背景には、各社独自に実証した屋内空気環境に関する研究結果で共に“加熱式たばこの使用は屋内空気環境に悪影響を与えない”ことが実証されたことがあるという。
これは加熱式たばこと紙巻たばこの製品特性の違いを科学的に実証するものであり、今回の提示へとつながった。
さらに居酒屋業界の事業者に、加熱式たばこがユーザーと非喫煙者の共存を可能にする製品だという点についての理解を深めてもらう意図もあったそうだ。
ちなみに、両社の加熱式たばこに対するスタンスは、フィリップ・モリス・ジャパンは“紙巻たばこからの切り替え”、日本たばこ産業は“数ある選択肢の中からのチョイス”と異なるが、加熱式たばこがお客さまのニーズに合う選択肢を増やすという点では意を同じくしている。
現在、規制対象となっている宿泊施設および飲食店を利用するお客さまがさまざまなニーズを持つことは疑う余地もなく、それらニーズに対し多様性に満ちた環境が用意されることは理想であり、サービス業界が取り組むべき課題であることは明白だ。
そういった面からも分煙は一店舗で解決することではなく、さまざまな視点から検討されるべき課題であり、“より快適で、より多くの選択肢から検討されたお客さまのニーズに応えた環境作り”に協力する意向を両社共に持っている。
加熱式たばこがそれら環境づくりに有益な商材だという認識も同じだ。
今回の提示は喫煙室の在り方や加熱式たばこに対する考え方について新たな見地を見出すに十分なものであり、これらの科学的実証とそこから導き出される多様性と可能性に満ちた環境整備案が行政のもとに届き、喫煙室に必要な技術的要件が利用者と事業者、両者の声が反映されたものとなることを強く願う次第である。
居酒屋JAPAN2019 会場。例年を超える来場者が訪れ、注目の高さがうかがわれた
(提供:フィリップ・モリス・ジャパン)