このプロジェクトは、龍名館が御茶ノ水で運営するレストランの 「1899」 というブランドを再定義し、今後開設されるホテルやレストラン、店舗などに展開していく計画としてスタートしたもの。
ゲンスラーは、龍名館の思いや理想、彼らが明確に意識していない気持ちまでも引き出すために、プロジェクトのコアメンバー全員とビジョニングセッションを重ねたとしている。
その中で、龍名館がお茶に対してもつ特別な思いを汲み取り、ブランドコアを 《お茶と共に過ごすゆるやかな時間の提供》 と定め、「ホテル1899東京」 をブランド1899を体験できる最初の宿泊施設とするため、ホテルの価値や宿泊客の体験、老舗旅館から続く高品質できめ細やかなおもてなしの心をブランディングを通して具現化した。
1899ロゴ展開例
「ホテル1899東京」スーペリアダブルB-ENGAWA-
「ホテル1899東京」デリ&バル
ゲンスラーのリードデザイナー、渡邉 雄大 氏は、同プロジェクトについて次のように述べている。
「ゲンスラーのミッションは、デザインの力を通してより良い世界を実現することです。 グローバルネットワークを駆使したリサーチやデータに基づく多面的な考察を活かし、建物全体のデザインコンセプトを 《現代的に解釈された茶屋体験》 と定め、インテリア、ロゴデザイン、サインデザイン、グラフィック、アート、備品にいたるまで一貫性のあるブランディングを行いました。 ホテル1899東京のデザイン提案にとどまらず、今後の展開を見据えたブランディングの提案ができ、クライアントのパートナーとして、1899ブランドの確立の一助となれたことをうれしく思います。」
「ホテル1899東京」 は、1899年に創業した旅館龍名館本店が源流で、株式会社龍名館が運営するブティックホテル。併設されたレストラン&デリとともに、《お茶》 をテーマにした日本らしさを打ち出している。
ホテル全体を通してお茶の文化が五感で伝わる工夫を凝らし、訪日外国人や国内の若年層などのターゲット顧客に、お茶を身近なものとして感じてもらい、お茶のあるライフスタイルを提案していくとしている。
ゲンスラー・アンド・アソシエイツ・インターナショナル・リミテッド