㈱オータパブリケイションズ
執行役員
執行役員
山下裕乃
先日、NHK でがんと闘いながら映画監督として指揮している大林宣彦氏のドキュメンタリーを見ました。日に日に衰弱していく体、上昇し続けるガンマーカーの数値。役者の感性を大切にリハーサルは行なわず、何事も一発勝負で挑んでいます。監督が意図していることが理解ない役者たちが、何をすればいいのか、戸惑っている場面もありました。そんなときは立ち上がり杖をついて歩きだします。その足取りは一歩一歩大地を踏みしめているように感じました。ときには厳しいひと言を浴びせますが、心の中ではいつも役者に対して監督して撮影できることへの感謝でいっぱいだったのです。