増加するインバウンド、進むキャッシュレス化時代
日本政府観光局が発表した2018 年7月のインバウンドの数は前年同月を5.6%上回る283 万2 千人だった。政府は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020 年には4000 万人のインバウンド数を目標としている。宮本氏は今度も増加するインバウンド、拡大するインバウンド事業に目を付けた。インバウンド向けサービスやキャッシュレス化時代を想定し、決済関連事業開発を進め、2018 年6 月に株式会社L.B.B. を設立インバウンド向けサービスL.B.B.Register、国内ユーザー向けサービスL.B.B.Order というキャッシュレス、スタッフレスの決済システムを開発した。
キャッシュレス、
スタッフレスのためのシステム
L.B.B.Register は、2018 年9 月に利用開始をしたサービスで、日本語、英語、中国語(繁体字・簡体字)、韓国語の5 カ国表示に対応した、キャッシュレス、スタッフレスのインバウンド向けセルフオーダーシステム。タブレットにアプリをインストールし、登録をすることで利用が開始できるため、初期費用0 円から始めることができる。いま日本に来るインバウンドの約3 割は中国人観光客が占めており、L.B.B.Register は中国のモバイルペイメント業界で90%以上のシェアを誇るAlipay とWechatPay に対応した。Alipay やWechatPay のアプリ内でも、利用可能店舗として紹介されるため、店舗認知度向上にもつなげることができる。利用ステップは、①タブレットからメニューを見て注文 ②決済方法を選択 ③QR コード読み取り(決済完了) ④商品のお渡し、と分かりやすい4 段階だ。注文、決済が画面上で完結するため、外国人のお客さまと会話をせずに商品・サービスの提供をすることができる。導入することで、外国人との言葉の壁による機会損失を防ぎ、さらに人件費や人材育成コストの削減することが可能だ。
メニューの翻訳は、日本語で入力後、プロの翻訳者によって商品説明を無料で行なっている。そのほかにも、メニューに利用する商品写真の撮影オプション、店内で複数のタブレットを利用して、テーブルごとに会計を済ませるテーブルチェックを可能にするオプションなど、さまざまな有償オプションも用意している。
L.B.B.Register は9 月に利用を開始し初年度である今年は1000 店舗、2021 年までに2 万店舗の導入を目指す。また、東南アジア各国のキャッシュレスPay の対応も今後予定している。
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