名古屋から特急で約40 分、JR 高山本線美濃太田駅南口目の前に建つのがシティホテル美濃加茂だ。高山・下呂などの観光地や犬山方面へのビジネスの拠点としてアクセスに恵まれている。美濃加茂市観光協会会長、岐阜県観光連盟理事に任命された経緯から、長良川鉄道にて2 両編成の観光列車「ながら」の運行を実現するなど、地域の観光振興に貢献している。“ ホテルは幸せ作りの原点” と提唱する本田敏彦会長にお話をお聞きした。
㈱シティホテル美濃加茂
代表取締役会長
美濃白川ゴルフ倶楽部
代表取締役社長
本田 敏彦氏
〈プロフィール〉1943 年6 月愛知県岡崎市生まれ。59 年4 月東レ株式会社入社。化学工場の生産ラインから技術室で情報関係の仕事に従事。77 年4 月東レ社内大学を卒業後、東レのホテル部門へ移り、福岡会館・支配人、防府・総支配人、赤坂・総支配人、東京地区総支配人を歴任。99 年4 月東レとトヨタグループと地元で作られた知立セントピアホテル副総支配人就任後、同年12 月東レ株式会社退社。同月、株式会社シティホテル美濃加茂取締役社長兼総支配人に就任。2002 年1 月代表取締役社長兼総支配人、08 年1 月代表取締役社長、10 年1 月美濃白川ゴルフ倶楽部総支配人を兼務。14 年1 月株式会社シティホテル美濃加茂代表取締役会長、美濃白川ゴルフ倶楽部代表取締役社長に就任、現在にいたる。
▶繊維業からホテル業に転身されてから41 年間勤められ、現在は代表取締役会長としてホテル経営に携わるとともに、ゴルフ倶楽部の経営もされていらっしゃいます。本田会長の満面な笑顔はとても印象的であり、さまざまな人を引きつける魅力があります。ところでなぜ、繊維業からホテル業に転身されたのですか。
もともとは東レで化学繊維をあつかっていましたが、経理・総務・人事の人材育成を目的とした社内大学を卒業後、不動産事業が面白いことを聞かされ志望したことがきっかけでした。当時は企業が寮の管理・運営をしていましたが、環境の変化から寮のホテル化計画が進められ、「赤坂シャンピアホテル」や「青山シャンピアホテル」の名称でホテル運営をスタートしたのです。社内大学にて総務、経理、人事を学びましたので、私は当然、人事や総務担当と思っていたのですが、元々、人と接することが好きだったことから支配人に抜擢されたことがホテル業との出会いでした。40 年を越える歳月をホテル業一筋で歩むことができたのは、まさに人のご縁の何者でもありません。諸先輩や地域の方からいろいろなことを学びました。この学びがあったからこそ、ホテル業をまったく知らなかった私でも今日まで大好きなホテル業界に携わることができたのだと思います。
